出版社内容情報
何も知らなかったのは、おれのほうなのか。あの眼、あの動き――殺られる……。
紫苑、あんた、何者なんだ?
「NO.6」の治安局員に拉致された沙布を救うため、紫苑とネズミはエリート高官から内部情報を聞き出す。聖都市で極秘裏に進められる恐るべき計画とは何か?そしてついに「人狩り」が決行され、囚われの身となった2人は矯正施設の内部へと入っていく――。
あさの あつこ[アサノ アツコ]
著・文・その他
影山 徹[カゲヤマ トオル]
著・文・その他
内容説明
何も知らなかったのは、おれのほうなのか。あの眼、あの動き―殺られる…。紫苑、あんた何者なんだ?
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とら
75
「この人は人間だ、苦しめちゃいけない」これは行き過ぎだけれど、紫苑はただ単にネズミが拷問をする場面を見たくないだけ。もう西ブロックがそんな常識が通用しない事は十分に分かっている。焦っている。でももう火藍がいるロストタウンへは戻るつもりは毛頭無い。紗布を助け出した後紫苑はどうするつもりなのかな?ネズミとずっといるのか、けれど”生きる”ことが感じられない中心部へは戻らないだろう。市長が良い人になって変なシステムを止めるとか?wネズミは本当は優しいんだろうな。あの場面で歌を歌って皆を慰めていたし。やっぱ好きだ。2011/10/19
sk4
69
今まで段々とBL風味が強くなりつつある中での新傾向、ロリ路線も登場w これでより広い読者層のハートを鷲づかみ〜ww(;^_^A 最後の方のネズミのセリフは、伊坂幸太郎のラッシュライフに出てくる犬が背中で語るセリフ「恐れるな そして、俺から離れるな」に匹敵するカッコよさですな〜。(伊坂は犬→♂だったけど、No.6では当然のことながら♂→♂)2012/12/16
やなせ きお
48
一挙に加速した物語。ネズミの明るい部分、暗い部分。紫苑の弱さと強さ。長い間一緒にいて手に取るように解ること、解らないこと。残酷な映像を目の当たりにして麻痺していく心と人間に留まっていたいと縋る心。相反する感情のせめぎ合いが生々しく描かれてた。市長の困惑が読み取れない。寄生バチが完成へと歩みを進める。人狩りを機に矯正施設に一歩を踏み出した二人。前に進め。凄く残酷な言葉にもわたしには聞こえた。後書きからですが山影さんが亡くなられたそうで。確変させようとしている少年達の最後を見届けて欲しかった。無念でならない。2012/09/15
junkty@灯れ松明の火
31
ついに行動を開始した紫苑とネズミ。徐々に見えてきたNo.6の本性に立ち向かう2人の運命や如何に?!う~ん、ますます盛り上がってまいりました。次はアクションシーンも増えそうだし、展開も早くなりそうだし楽しみ。紫苑にも謎がありそうだし早く読みたいので、ブックオフへ今から買いに行かねば!(笑)2012/09/09
acesmile@灯れ松明の火
29
ネズミは何かに気づいたようだが私には全然わかりません。「紫苑、あんたいったい何者なんだ」なんか紫苑に変化がありましたっけ?wそれともこれから変わっていくのか?それをネズミは期待しているのか怯えているのか。しかし#3からなかなか矯正施設に行く行く言ってて全然行かないと思っていたら、向こうからお迎えが来ましたw最初から自分たちで忍び込む気あったのかいなwそれにしても人の心は理屈では解っていても感情が抑えられない物なのですね。紫苑の手紙を受け取った火藍の事です。自分で教えておいてそういう風に思ってしまうなんて。2011/09/12