The new fifties<br> 正座と日本人

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The new fifties
正座と日本人

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062692809
  • NDC分類 383
  • Cコード C0047

内容説明

なぜ正座は日本人のフォーマルな座り方となったのか?漢方・医学の大家が古今東西の資料を渉猟し知られざる正座の歴史とその謎と功罪を読み解く。

目次

第1章 座り方の意味
第2章 茶道と正座
第3章 武士から庶民へ
第4章 畳と正座
第5章 着付けと正座
第6章 明治の時代背景と正座
第7章 歴史に見る正座
第8章 正座よもやま話今の常識、再点検
第9章 正座の解剖
第10章 正座の応用
おわりに 正座の使命は終わったか

著者等紹介

丁宗鐵[テイムネテツ]
医学博士、日本薬科大学教授、東京女子医科大学特任教授、未病システム学会理事、東亜医学協会理事、百済診療所院長。1947年、東京都生まれ。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院修了。北里研究所入所。この間、米国スローン・ケタリング記念癌研究所に客員研究員として留学。北里研究所東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学医学部生体防御機能学講座助教授などを経て、2004年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mitei

24
正座の歴史についてよくわかる本。正座は日本だけだと言うのはもともと知ってたけど、それが広まったのは明治以降だというのは初耳だった。江戸時代までは座布団もなかったし庶民は地べたで正座してるだけでも苦痛なはずなので胡座が多かったというのは著者の意見だが納得した。2011/03/03

朝倉大和

13
正座について、今まで考えても見なかったことを教えてくれる一冊。日本人なら一度読んでみてはいかがだろうか。また、正座に関わる様々な雑学も学べるので、博識にもなれる気がする。(笑)2011/03/07

jackbdc

11
正座は新しい文化だと述べる。古来からの伝統だと思い込んでいたので驚いた。庶民に広まってから100年程度しか経過していないという。著者は医師で東洋医学の専門家。歴史資料を根拠に論理的に説明する。利休時代の茶の席も胡坐だったという。正座が広まったのは江戸中期以降。強さよりも儒教的な自律さが武士的な振る舞いと希求される文化が形成されていく。それが明治以降の急激な国際化による圧力が日本アイデンティティ確立ムーブメント”日本人総武士化”の波にのって庶民にも広まっていったという解釈。正座論に限らず印象的であった。2021/12/11

しゃんしゃん

6
医者である著者が正座の歴史から効能と上手な活用の仕方を語る。本格的には明治維新後、畳・座布団の普及と国策として他のアジア民族との差別化を図る為に正座が注目されたようだ。それ以前は男女を問わず高貴なお方も庶民もアグラ、立て膝が中心だった。適度(五分前後)の正座は身体には効果的。内臓も含めてシャキッと効果があるらしい。膝の柔軟性にも通じ幼児から習慣づけると良いとのこと。痺れるだけの正座は逆効果。人間だけの特権が正座だ。説得力のある内容でした。2017/01/29

Hiroki Nishizumi

5
時代考証や歴史を調べ、その背後の思想にも言及している。なかなか参考になった。ただネタは悪くないが、ちょっと話を長引かせてるきらいがあり、なんだか正座しながら説教聞いてる気分になったヨ2014/06/03

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