Kodansha sophia books
超図説 目からウロコの進化心理学入門―人間の心は10万年前に完成していた

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062691987
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C0311

内容説明

人間という種がサルから進化したように、人の心も自然淘汰をへて、膨大な時間をかけて進化してきた。進化心理学によれば、人の心はアフリカのサバンナで暮らしていた石器時代に完成され、今にいたるまでほとんど変わっていないという。だからこそ、人種の違い、時代の違いをこえて、人間には共通した好みや美意識、行動パターンがあるのだ。本書には、進化論のダーウィンから『利己的な遺伝子』のドーキンスまでさまざまな学者たちが登場、人間の心のしくみ、その進化の歴史と理由をやさしく語る。思わず膝を打つ知識満載、もっと人の心が知りたくなる「進化心理学」入門。

目次

認知心理学―科学になった心の理論
進化生物学―その歴史と歩み
進化心理学―心の設計をさぐってみよう
石器時代の心で今を生きる(猛獣回避モジュール;食物嗜好モジュール;連帯形成モジュール ほか)
進化心理学への3つの批判(汎適応主義への批判;還元主義への批判;遺伝子決定論への批判)

著者等紹介

エヴァンス,ディラン[エヴァンス,ディラン]
ロンドン経済大学大学院哲学科倫理科学方法論専攻の研究生。認知科学と感情についての博士論文も書いている

サラーティ,オスカー[サラーティ,オスカー]
『小さな死』で、1994年、ウィル・アイスナー賞のグラフィック部門賞を受賞

小林司[コバヤシツカサ]
1929年、青森県に生まれる。作家、医師。メンタル・ヘルス国際情報センター所長。東京大学大学院博士課程修了。フルブライト研究員としてピッツバーグ大学、ゲイルズバーグ精神医学研究所に留学。上智大学カウンセリング研究所教授、青山学院女子短期大学教授をつとめる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

3
書いてある通り、目から鱗だった。人間の心理が進化の過程で身に着けたモジュールで構成されている、と理解。本能や感情がかつてのできの悪いモジュールのせいで現代にうまく適合していないという点は、ちょっと人生観が変わる。自分の感情を神の啓示として受けるのではなく、前世紀の遺物と考えれば、そんなに振り回されなくてもいい。しかし、絵の個性が強すぎてなかなか再読する気になれない。新聞系に多いこのタイプの挿画は、海外のインテリ層には受けるかもしれないが、読みやすくはないなぁ。2018/07/02

みどるん

2
必要ない図が多かった。他者の心を認識するサリーアンテストと、異性の魅力と左右対称の相関は初めて知った。遺伝子決定論に陥らなければ進化心理学は参考になる。しかしこの本は入門というより雑学程度。2014/10/02

hixxxxki

1
海外のマンガ図解本はどうしてこう絵が不気味なのか笑 心のモジュール性のとこと、進化心理学への三つの批判(汎適応主義、還元主義、遺伝子決定論)のとこが勉強になった。2013/10/07

Π

1
喜びや悲しみも、あったほうが生存や遺伝子を遺すのに有利だから心のモジュールとしてあるとか、心の働きを認知心理学と進化生物学から考えるっていう視点が面白い。ただし、図説とあるが図説になっていない。2013/03/23

ビシャカナ

1
進化心理学について基礎となる認知心理学、進化生物学の歩みをなぞりながら解説して、さらに進化心理学に対する批判にも答える。進化心理学の全容を大まかに知ることが出来るが、図解が個性的すぎてかえって分かりにくく、また邦訳もどこか違和感を覚える、入門書として今ひとつ。2012/10/10

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