縄文の生活誌 (改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062689267
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

何万年前から、列島に人類は住みはじめたのか?大陸・東アジアとの交流は?後期旧石器時代人の「遊動生活」から縄文人の豊かな「定住生活」までを探る。食料の栽培・貯蔵技術を持ち、自然の恵みとともに生きた人びとの衣食住や生と死までを三内丸山遺跡などの復元を通して再現。

目次

第1章 列島最古の文化を求めて
第2章 「新人」たちの登場―後期旧石器時代
第3章 縄文文化の成立
第4章 三内丸山遺跡の生活誌
第5章 関東・中部地方の縄文集落
第6章 縄文人の一年―前期・中期定住社会の生活基盤
第7章 縄文人の一生―生と死と祈りの心情
第8章 大規模集落の解体と祭祀的社会
第9章 「縄文時代の終わり」は、何を意味するか

著者等紹介

岡村道雄[オカムラミチオ]
1948年生まれ。東北大学文学部卒。同大学大学院、同大学助手、東北歴史資料館、文化庁文化財部記念物課をへて、現在、奈良文化財研究所勤務。専門は日本の旧石器時代から縄文時代と埋蔵文化行政
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

13
改訂版というのは捏造事件の修正をしたもの。ちょいちょい物語が入ってくるのは何なんだろう?2017/03/10

mike_sugino

4
図書館で借りて読了。以前読んだ「縄文探検隊の記録」で夢枕獏氏と対談していた岡村氏による旧石器時代から縄文時代までの概説。改訂版とあるのは、2001年に発覚した石器捏造事件を受けてのもので、疑わしい遺跡などに関する記述を削除している。面白いのは所々に縄文の生活をストーリー仕立てで描いていることで、古墳時代以降は小説や漫画となっているので生活等がイメージしやすいが、縄文ではこれまで無く親近感を覚えた。「縄文探検隊の記録」で夢枕氏が書くと宣言した縄文小説に期待が膨らむなあ。2019/09/14

たけし

3
歴史は変わる。捏造事件を受けての改訂版。その検証から始まり、本編に入ると自分の縄文時代の認識が変わった。2002年に出たものだから、今はさらに変わっているだろう。まず、縄文時代は想像より豊かであったこと。しかし、やはり死はもっと身近なものだったこと。縄文文化の盛衰や稲作の広がりは、気候の変化に大きく影響を受けたこと。大量の渡来人が文化を変えたのでなく、少ない渡来人がもたらした文化を多くの縄文人が受容していったこと等。知識が塗り替えられるのが心地良かった。2023/02/05

nishioda

2
村の生活を物語として再現しているのが通史には珍しく思う。わかりやすい。乳幼児死亡率や骨折率の高さなど死が身近にあった時代であり、死が隔離された現代日本人には死生観やそれに基づく生活も真に想像はできないように思う。2015/10/09

ちゃいこ

1
捏造事件の件はニュースで知っていたがこれほどの影響とは。縄文時代は想像よりも豊かな社会。2020/02/03

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