内容説明
世界から、周縁から見直した、近代日本の形成と問題点とは?資本主義的発展の不均衡の中で、同一性を求めて呼び寄せた永遠なる「日本」。アイヌや沖縄、朝鮮の人々を巻き込んだ「日本」国家の拡張。国際時代の中の象徴天皇制とは何か。境界を超えた視点から「日本」のゆくえを問う。
目次
第1章 二十世紀の語り
第2章 日本のアジア観の転換に向けて
第3章 マイノリティと国民国家の未来
第4章 「混成的国家」への道―近代沖縄からの視点
第5章 “歴史”とアイヌ
第6章 象徴天皇制の未来について
第7章 国民の物語/亡霊の出現―近代日本における国民的主体の形成
著者等紹介
グラック,キャロル[グラック,キャロル][Gluck,Carol]
1941年生まれ。コロンビア大学教授
姜尚中[カンサンジュン]
1950年生まれ。東京大学教授
モーリス=スズキ,テッサ[モーリススズキ,テッサ]
1951年生まれ。豪州国立大学教授
比屋根照夫[ヒヤネテルオ]
1939年生まれ。琉球大学教授
岩崎奈緒子[イワサキナオコ]
1961年生まれ。京都大学助教授
フジタニ,タカシ[フジタニ,タカシ][Fujitani,Takashi]
1953年生まれ。カリフォルニア大学サン・ディエゴ校助教授
ハルトゥーニアン,ハリー[ハルトゥーニアン,ハリー][Harootunian,Harry]
1929年生まれ。ニューヨーク大学教授
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