道長と宮廷社会

道長と宮廷社会

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062689069
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

『源氏物語』や『枕草子』など秀れた古典がなぜ生まれたのか。栄華を誇った藤原道長は、どのようにして権力を掌握したか。宮廷を支えた古代国家のシステムを解明し、中国文明との交流の中で宮廷貴族が生み出した日本の古典文化を鮮やかに描く。

目次

第1章 道長の登場
第2章 一条朝の名臣と貴族社会
第3章 宮廷社会を支えたもの
第4章 王朝の文化
第5章 道長のあとに

著者等紹介

大津透[オオツトオル]
1960年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。山梨大学助教授を経て、現在、東京大学助教授。専攻は日本古代史、唐代史。主な著書に『律令国家支配構造の研究』(岩波書店)などがある
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感想・レビュー

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umeko

14
『源氏物語』のイメージだったこの時代。王朝文化が花開いたのにも、それを支える背景があればこそ。その背景を知ることで、文化に対する見方も深まった。恋愛模様の裏側に、こんなにも興味深い宮廷社会があったとは。2016/10/31

ヨシ

1
『大鏡』『枕草子』など文学作品の影響から「ろくに政治をしておらず、道長はジャイアン的」といったイメージが強い摂関政治だが、実際にはむしろ官僚制度が整備されていったことを論じている。一条天皇、三条天皇らは決して貴族に任せっきりではなく、自らも主体的な政治参加を志していることが印象的であった。そうした中で陣定や奏上の重要も理解できる。文化・宗教面においては後代の先例を道長が次々と切り開いていったことに、先例重視の当時においていかに異色な人物であったかが伺えた。2020/09/08

コホン

0
平安時代というといろいろな「変」があって、そこに関心が行ってしまうけれど、政治体制みたいなものにも触れてい多ので興味深かった。まだまだ、研究のネタがありそうでやはり面白そうな時代。今回、一番、興味がわいたのは藤原隆家。彼のことを知りたい。2014/12/17

いちはじめ

0
平安中期、藤原家の摂関政治の時代をその中心人物、道長を軸に描く。道長がなぜ関白にならなかったかの論考など、興味深い2001/04/19

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