バタイユ―消尽

バタイユ―消尽

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062659116
  • NDC分類 108
  • Cコード C0010

内容説明

人間存在の暗部を照らす非生産と非知の圧倒的な思想。

目次

序章 バタイユ的領界―内的経験と異質学
第1章 動物性と人間性
第2章 「俗なるもの」の世界の形成
第3章 聖なるもの、宗教性、エロティシズム
第4章 祝祭=供犠の解明に向けて
第5章 原初的宗教性から制度化された宗教へ
第6章 キリスト教の制度化と神秘家の思想
第7章 欲望論から文学=芸術論へ
第8章 共同性の問いへ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shin

9
バタイユについて書かれたものを読むのは初めてなので、ちゃんと理解できてないかもだけど、この思想は自分個人の嗜好には絶妙にフィットする気がした。人間が小賢しくも「統一的に理解している」と思い込んでいる世界の向こう側(あるいは裂け目)にこそ、触れることのできない未定型の、しかしながら無意識に回帰したいと欲望する世界が存在している。単なる言葉のアヤ、形式的な弁証法を超えた、鮮烈で胸掻きむしられるような思索のアートがぶちまけられたバタイユの世界において、自分は<消尽>するように命を燃やしているだろうか。2012/09/12

kapo54

1
最近バタイユに興味がある。特に「企図という観念」に対する批判が面白い。2014/10/30

まろすけ

0
バタイユ入門書。僕はバタイユを小説でしか知らなかったので、性と死(に近づく経験)によって自我を超え、論理世界を超えて「無」に近づこうという人、くらいの捉えでした。とんでもない。力の拮抗。宙吊り(中間的、連続的)。言葉という切り離す力を持った世界へとアクセスした人間は禁忌をつくり、その禁を犯すことで、所与としての欲求を欲望へと深化させる。しかしまあ、所与にしろ禁忌にしろ、ヒトというのはなにかに縛られつつもそれを破りたいんだなあと感じました。禁を犯す快感をつくりだし耽溺する生き物というか。自家中毒みたい。2015/08/31

あああああ

0
消尽。消費社会を殴るツールとして使おう。2015/05/08

hechima1106

0
私にとってのバタイユはここから始まった

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