内容説明
堕胎手術で死んだ少女が残した謎の言葉“アルキメデス”。’70年代の学園を舞台に、若者の反抗と友情を描く青春推理『アルキメデスは手を汚さない』。足尾銅山鉱毒事件の渦中に起きた、反対派農民の殺害。凶器は反対派巨頭・田中正造の杖。社会問題をエンターテインメントに昇華した傑作推理『暗黒告知』。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mintia
10
「アルキメデスは手を汚さない」は読んだばかりなので読んでいません。「暗黒告知」は意外な結末だった。でも再読はありません。2017/10/08
Hideki Ando
2
「暗黒告知」が面白かった。「アルキメデスは手を汚さない」は前から知っていて、期待を持って読んでみたのだけれど、当時の高校生についていけずに不満のみが残った。当時はピカレスクがはやったのだという解説で、どうやら田舎の高校生とかが憧れを持って眺めたとのこと。こんなのにあこがれなくて良いぜとも思う。2012/08/07
通りすがりのブッカー
1
【暗黒告知】足尾銅山鉱毒事件の田中正造が殺人事件をやったーー? という、コンセプトにまず引かれた。いわゆる本格ものだが、トリックの解決策はちょっと肩透かしだったりする。足跡のトリックにはなるほどと思った。最後に自伝(?!)小説ですべてを語るが、こんなやり方って、墓穴だよね? いくら姿を消すことができても。2012/12/13
豆太
1
東野圭吾が影響を受けたという本だったので、読んでみた。時代背景が少々古く読みにくかったのだが、そこそこに楽しめた。あまりに昔に読んだため、詳しい内容や感想等は忘れてしまった。俺にとっては影響なし、ということだろう。
nbnra
1
「アルキメデス」は当時の若者の姿を描いた青春推理小説。今の若者の姿と作中の姿とのかい離を感じさせるし、謎解きもいま一つだが、リーダビリティは高くそれなりに評価できる。「暗黒告知」は足尾銅山鉱毒事件を扱った作品。密室殺人も扱われるが、謎解きよりも敵味方が入り乱れたスパイものと読んで最後に示される意外な人間関係を楽しむ作品だろう。2010/09/11