講談社文庫<br> メルカトルと美袋のための殺人

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講談社文庫
メルカトルと美袋のための殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062649513
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ウラジオストクからモスクワへ向かうシベリア急行。その車内で作家・桐原剛造が殺された。死亡推定時刻、同乗者達には食堂車で夕食中というアリバイが。密室殺人から奇妙奇天烈な不可能犯罪まで、銘探偵・メルカトル鮎と推理作家・美袋三条が空前絶後の推理力で事件の真相を看破する!新本格推理傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

44
★★★☆短篇集で「メルカトル鮎と美袋三条」シリーズ。突出しているのはやはり話題作の『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』。これは語り手は嘘を付かない、という推理小説の鉄則を覆す 麻耶ワールド炸裂の一作。それ以外にも、幽霊もの、レトリック、旅行物とバラエティーに富んだ作品集であるが、そのベースには常に 悪の探偵 メルカトルの世界観である。とにかく、常識を崩す推理作家らしい一冊であった。2017/10/08

coco夏ko10角

32
7つの作品収録の短編集。初登場作読んだときは「なんか変わった人だ…」が、烏有とのやり取りでは「思ってたよりまとも?」になり、今回は「めっさ嫌な奴ぢゃないか」と。メルカトルって情報が増えるほどよくわからなくなってくる。美袋も自分で言ってるけどなんで大学時代からずっと友達続けてるのか…しかも二人で旅行までしちゃってるし。最後、メルがロシアを…はなんだかしんみりくる。なんだかんだメルの癖具合は有りだし、ミステリーもよかった。2017/02/04

藤月はな(灯れ松明の火)

30
偽善的で利己的、一番、たちの悪い美袋君よりやっぱり、私はひねくれ者で皮肉屋で欲望に忠実、でもお茶目で優しい面もある(←!?)メルが大好きです♪フードマンメルや赤頭巾メルを想像して思わず、笑っちゃいました^^やっぱり、メルは短編向きかな?(長編では最後の十ページ足らずにしか登場しないし・・・)彼は私にとって銘探偵の中の銘探偵です。5月に発売予定の「メルカトルかく語りき」でまた、メルに逢えるのを楽しみにしています><2011/03/04

ホームズ

25
メルカトルの性格が悪いな~(笑)初めて読んだ時はあまりの性格の悪さに嫌いになったけど今は慣れたな~(笑)ワトスン役の美袋も気の毒な気はするけど決して良い人間って気もしないから良いのかな(笑)事件の1つ1つは結構いい感じではあるのでキャラクターに負けなければ楽しめる作品ですね(笑)2012/10/28

ピップ

22
銘探偵、メルカトル鮎と推理小説作家、美袋三条の連作短編集。メルカトル鮎がとてもダークで、美袋君が不憫でならない(笑)そこが面白いんですけど。短編集ですがとても緻密です。推理小説というより論理パズルのようです。『シベリア急行西へ』が好みです。2020/06/01

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