内容説明
19世紀前半の北イタリアは、オーストリアの支配下にあったが、ナポレオンに同調する自由主義者たちが暗躍していた。コモ湖畔に館を構える侯爵マルヴェッツィは、謎の美男子オルフェオをスカラ座でデビューさせようとしていたが、何者かに殺されてしまう…。アガサ賞に輝く音楽歴史ミステリーの傑作長編。
著者等紹介
ロス,ケイト[Ross,Katherine J.]
米国東部のウェルズリー・カレッジ、イェール大学法学部を卒業して法廷弁護士となる。1993年、「ベルガード館の殺人」でデビュー。「マルヴェッツィ館の殺人」で’98年度のアガサ賞最優秀賞を受賞したが、’98年3月12日、ガンのため41歳の若さで逝去。著書は他に「フォークランド館の殺人」などがある
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