講談社文庫<br> 悪霊の館

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講談社文庫
悪霊の館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 872p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062648455
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

不気味な逆五芒星の中央に捧げられた二重鍵密室の首なし死体。邸内を徘徊する西洋甲胄姿の亡霊。資産家一族の住む大邸宅で、黒魔術のミサを思わせる血みどろの惨劇が続く。当主はなぜ警察の介入を拒むのか。そして、「呪われた遺言」に隠された真実を追う名探偵・二階堂蘭子にもついに殺人者の魔の手が迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

260
『人狼城~』と並ぶ傑作。蘭子の推理は最早ただの直感というか妄想マグレ当たりレベルな事も多いが、デビュー作から書き続けている、一族間のドロドロが最も上手く描かれており、各トリックのクォリティも高め(一部、除外あり)ただやはり厨描写のハードルは高い。名探偵が普通に毒殺されかける展開も斬新だが、それまでの生意気さが祟って、初読の時は爆笑した。蘭子さん、台詞に!マークつけすぎ。犯人指摘後の一文「まさに大地が鳴動し、天地がひっくり返るほどの大変動であった」とか、味わい深すぎてついてこれる人少ない。が、私は支持する!2016/09/20

セウテス

74
二階堂蘭子シリーズ第4弾。ディクスン・カーや江戸川乱歩の路線を継投する作品であり、至るところに名作の蘊蓄や仕掛けを楽しみにするシリーズです。カーの「三つの棺」より分りやすく密度の濃い、密室講義だけでも読むべき価値は高いです。さらに今回は高木彬光氏の作品を構成に組み込んで、ミスマニなら飛び上がる程の魅力作品です。甲冑を使用した人間消失トリックを初め、中々の巧みさが目を惹きます。伏線は至るところに張られており推理はし易い筈なのに、結末にたどり着くのは難しい、素晴らしいバランスのプロットに、感謝感激雨霰?です。2015/10/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

74
二階堂蘭子その4。登場人物が多すぎるよって感じでボリュームも大容量。トリックも面白かった。2014/03/29

aquamarine

70
再読。長かった…。面白くないわけじゃありません。むしろ本格ファンならワクワクする密室や首無し遺体や双子という材料に、たっぷりの伏線、古い洋館や甲冑、一族の秘密や過去にも引っ張られ先が気になりどんどん読み進められるのです。読後すごくよくできているのもわかるのですが、読中は読んでも読んでもラストまで到達しないという感じでした。初読同様高木彬光作品をもっとちゃんと読んでおくべきだったと軽く後悔もしました。密室談義は読んでいない本のネタバレが恐ろしくて飛ばし読み。このあたりが集中できず長く感じてしまった敗因かも。2015/12/11

たか

50
二階堂蘭子シリーズ第4弾。不気味な逆五芒星の洋館で起こる密室の首なし死体事件。邸内を徘徊する西洋甲胄姿の亡霊。黒魔術のミサを思わせる血みどろの惨劇。いったい何人死ねばいいのか…。 よく言えば王道の本格ミステリだが、悪く言えばありきたりで飽きが来る。 何にしても少し長過ぎた…。C評価2021/09/23

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