出版社内容情報
【内容紹介】
恐るべし!猿飛佐助と霧隠才蔵
家康を縮み上がらせた真田軍団。神出鬼没、縦横無尽の妖術が冴える!
天正13年、霧深い信濃上田城を徳川勢が包囲した。城主真田昌幸はきこえた戦巧者。猿飛佐助、霧隠才蔵の変幻自在な妖術でたぶらかし、山野を庭にゲリラ戦で、天下を狙う家康の肝を潰した。慶長5年関ヶ原合戦、豊臣についた真田父子を徳川軍が襲う。再び家康を震え上がらせた真田軍団。痛快!津本“忍法帖”
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
58
今年は大河「真田丸」を観たので、この年最後に真田系のモノを読もうと手に取ったがこちらエンタメ色強い忍者もの!おまけに良いのか悪いのか方言が強く、よく分からない会話も多々(笑)。ただ猿飛佐助たちが忍術を使って徳川をやっつける場面は痛快もの。まぁ、年の最後にはこういうモノも良いかなぁ、な~んてツッコミどころ満載のエンタメ作品。下巻へ。2016/12/26
とも
25
★★★★津本版忍者もの。兎に角この手の小説、特に十勇士ものは血湧き肉躍る。後半に期待。2015/09/21
キリン
6
なかなか面白い。いよいよ後半、どんな展開になるのか楽しみ。2020/05/20
s
3
タイトル通りに昌幸・信幸・幸村から十勇士までの真田の人たちが侠気を貫き通すお話 ちょっとこれ作中のパワーバランスおかしくね!?ってくらい真田の皆さんが強すぎます 強さの後先を考えないジャンプのバトル漫画風のフォーマットなので忍者大好きなアメリカ人とか小中学生男子が読んだら大喜びのはずです 少なくともおれの心の中にいる中二男子は狂喜乱舞してた2009/02/22
茶幸才斎
2
猿飛佐助と霧隠才蔵が忍術を使って活躍する、筆者の作品には珍しくエンターテイメント性が強いものになっている。合戦シーンはいつもながら血湧き肉踊る筆者の本領発揮の場面だが、それだけに忍術の場面は現実味が今一つだった。幾多の戦国武将を主人公に、様々な歴史文献を読み解きながら彼らの生涯を描いていくのが、筆者のスタイルであったので、その中で忍術合戦の描写は、妙に浮いたものになってしまった。2009/12/20