内容説明
博陵郡王・崔玄暉の屋敷で続く怪異。怪しげな道士は、樹齢三百年になる桃の木がたたりをなすと言い、呪法を施そうとする。食客の一人と名乗る青年は自分こそが怪異を鎮めてみせると、式神を駆使して魔物を成敗、隠された計略をも粉砕するが…。表題作「桃夭記」ほか華麗なる中国傑作伝奇小説4編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オイコラ
2
「嘯風録」はものがなしいし、「迷宮譚」はホラーとか怪奇小説でちょっと怖いけど、最初の「桃夭記」と最後の「墨匠伝」のラストが穏やかで、なんというか陽の光にみちた場面で終わるので全体を通してそんな印象が残る。2015/01/11
雪野きずな
1
再読2回目。井上祐美子先生の本は歴史性が高い作品もいいが、この本のようなファンタジーのような作品も面白い。2017/11/29
くりっちぃ☆
1
やはり井上さん作品は幻想世界に尽きる。二作目の嘯風禄が悲しさも雄々しさもあって好きだな。四作目の墨匠伝もラストが味わい深い。いずれも読みやすい短編で粒ぞろい。2012/02/28
雀
0
★★★☆☆ 2017/02/10
pomme
0
☆☆2015/07/10
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- 和書
- 野川