講談社文庫<br> 手跡指南 神山慎吾

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講談社文庫
手跡指南 神山慎吾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062646666
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

公金横領の罪で父が切腹、失意のうちに故郷を捨て、江戸で手習師匠となった神山慎吾。だが幽閉された当主の丹波守から遣わされた使者・加奈の言により、心ならずも暴政吹き荒れる修羅場へ舞い戻る羽目に。奸計、嫉妬の渦巻く中、奮闘する慎吾の前に明らかになった父の死の意外な真相とは!?痛快時代長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

baba

33
読メさんで未読と知る。お家騒動で切腹した家老の嫡男、慎吾が江戸で手跡指南をしていたが、再び騒動に巻き込まれる。主人公慎吾は剣も強く、頭も悪くないはずなのに、その場その場の意見に丸め込まれる人の好さ、同じ過ちを何度も繰り返し読み手をひやひやさせる。しかし佐藤氏の読みやすい文章、教育事情や経済状況の解説が程よく加わりサクサク読める。最後には前殿の事情が明かされ、操られた慎吾共々なんだかなぁ。2017/03/10

ひかつば@呑ん読会堪能中

7
江戸で手習いの師匠をする浪人が実は国家老の嫡男で、というよくある設定。本人は望んでいないのに旧藩主一派に巻き込まれていく導入部からめまぐるしい展開を見せ、意外な方向にどんどん話が進んでゆく。一気に読ませる見事な書きっぷりだったが、どうもこの神山慎吾という男が能天気すぎて好きになれないまま読み終えてしまった。2013/03/14

かっぺ(こと悩める母山羊)

6
ただ真面目に、誠実にいきているだけなのに、心太のように背中を押されて次のステージに上げられている神山慎吾の人生双六2010/07/15

文句有蔵

5
まさかまさかまさかまさか。そう思いながら読んだ結果は「まさかこんな話を銭を取って売ろうとは!」である。最初は「きっと仕官してからの話を先に作ってあるんだろう」、半ばでは「頭取になってから丁丁発止があるんだろう」、終わりには「まさかこれで終わる積もりではなかろうな」と、残り少ないページ数を気にしつつ、それでも信じていた。佐藤雅美という作家を。講談社という会社を。裏表紙に「痛快時代長編」と書いた担当者を。全て裏切られた。「我慢」を感じた時点で読む値打ちなどない。それを教えてくれてありがとう(^-^;)2014/10/28

けいちか

5
いわゆる寺子屋の先生である手跡指南を江戸で生業としている神山慎吾が、その流されやすい性格の故、出生地の豊後まで舞い戻り、自分ではそのつもりもないのに、家老になって奮闘する羽目に陥るという話。最初はこんな流されやすい性格でいいのか?と思ったけれども、何故か目の前にある仕事は精一杯がんばってしまう慎吾。しかも、許婚も4年も待っていてくれる。こんな都合のいい話はない。でも、なんだか最後まで読んでしまった。残念ながら、佐藤さんの作品の中でトップクラスではないかも。2006/03/11

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