講談社文庫<br> 吸血の家

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講談社文庫
吸血の家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 599p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062646260
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

江戸時代から遊廓を営んでいた旧家にもたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、果たして起きた二つの殺人事件。折しも乱舞する雪は、二十四年前の惨劇にも似て…。名探偵・二階堂蘭子が解きあかす「密室」そして「足跡なき殺人」の謎。美しき三姉妹を弄ぶ滅びの運命とは!?本格長編推理。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

74
二階堂蘭子その2。密室モノって所がイイ感じ。中でも雪の足跡ない事件が一番好き。2014/03/28

aquamarine

68
再読。舞台は昭和44年。蘭子たちは大学生になっています。殺人予告に始まり足跡なき殺人に密室殺人、24年前にも未解決の惨劇があり…。王道のしっかりとしたミステリですが相変わらず有名ミステリに言及する部分が多いので直接トリックに触れていなくても読んでいない本が出てくるとハラハラします。ほとんど覚えていなかったので初読のように楽しめたのですがトリックや伏線を探っている時に24年前と現在が混じってしまい混乱してしまいました。横溝正史を彷彿とさせる世界。最後の最後まで世界は白黒。でもこの雰囲気は好きですね。2015/12/02

セウテス

54
二階堂蘭子シリーズ二作目。今作は横溝テイストで書かれています。世界中の古典のウンチクが聞けるのは、一作目と同じで愉しいものです。カー氏の『三つの棺』を意識して作られ、三つの密室「雪の中足跡無き殺人」が二種類と「鍵の掛かった密室殺人」の謎があります。そこには二階堂氏の、「私ならこのトリックを、この様に描く」という作家ならではの思いから生まれた作品に対する考え方が読みとれます。しかし原作古典を読んでいなくても、問題ない様に作られています。多少の偶然が必要でしたが、この密室の盲点にはやられました、驚きました。2014/10/29

勇波

49
間違った推理を自慢げに披露する黎人を嘲笑う蘭子様。。事情聴取を始める直前に巫女達をいきなり張り倒す蘭子様。。これでいいのか?? 物語自体は途中退屈になる部分はあったけど、終わってみればそれなりに楽しめました。やっぱり自分はこういうメンドクサイ話が好きなんですなぁ。。早く「人狼城」にたどり着きたいです★2014/12/19

たか

48
二階堂蘭子シリーズの第二弾。ディクスン・カーと江戸川乱歩を彷彿させる雰囲気はそのままで、トリックは前作よりもパワーアップしている。最後の犯人からの手紙がまた良い!B評価2018/05/04

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