講談社文庫<br> どたん場で大逆転―ミステリー傑作選〈35〉

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講談社文庫
どたん場で大逆転―ミステリー傑作選〈35〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 431p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062645560
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

最後の一ページ、最後の一行まで、なにがおこるかわからない!!どたん場まで、あなたを釘づけにする大逆転劇ばかり。短編ミステリーのあらゆる魅力を、9人の人気作家がみごとに描き切った傑作選。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカズキさん

10
短編には上限があり、物語の構成や、登場人物のありようは極端に制限される。言葉、表現も厳選された短編のなかのミステリーであり、各著者の様々な表現が楽しめる。 宮部みゆき、大沢在昌、佐野洋など著名作家も編集されており、短編ならではの起承転結に面白さがある。 法月綸太郎の「カットアウト」、折原一の「わが生涯最大の事件」など40-50ページの中にあるミステリーとタイトルにもある大どんでん返しにはとても面白く魅了された。 少ないページ数のなかで言葉を選び惹き付ける内容を描くという表現に素晴らしさを感じた。2018/05/03

MIKETOM

7
折原一『わが生涯最大の事件』相も変わらずの折原節。頭のイカレた人間がやらかすぶっ飛んだトンデモ大事件。意表につぐ意表って感じもまた折原節。面白い。北森鴻『花の下にて春死なむ』故郷に帰りたくて帰りたくて、でも帰る事も叶わずに孤独死した初老の男。知り合いの女がその遺品を持って故郷を訪ね真相を知る。同じ初老の自分としては心切なくなる作品(自分の故郷も津波で消滅したので)。今邑彩『吾子の肖像』吾子とは誰のことか。これもまた意表をつく作品。と言いつつ、途中で結末はわかったけど。『措置入院』の恐ろしさなど、好短編集。2021/04/11

ひょろ

5
宮部みゆき「人質カノン」ラストの寂しさが何とも言えない。こういう時代になったのだなと感じる。今邑彩「吾子の肖像」絵による罪の告白と愛情。その絵はどんなものだったのだろうか。折原一「わが生涯最大の事件」最後まで気が抜けない。こういうタイプの話は好き。北森鴻「花の下にて春死なむ」切ない。あと、バー香菜里屋に行ってみたい。大沢在昌「がんがらがん」何だったのだろう。ツカモト、モクレンの若者二人のアホっぽさがいい。佐野洋「目撃者が描いた」なるほど、わからん。2015/02/04

yukiko.k

4
人質カノン(宮部みゆき作)以外は初読み。 人質カノンは再読だったけど、やはり悲しかった。他に印象的なものは、わが生涯最大の事件(折原一作)と花の下にて春死なむ(北森鴻作)。 わが生涯〜は、こういう怪談(都市伝説?)あったなあっていう驚きのラスト。花の下〜は綺麗な風景と、もの悲しさを感じられる一作。 全9作からなる短編集似たような話がなく面白かったです。2016/07/16

3
9人の作家が書いた傑作選。特に宮部みゆきと折原一が読みたくて手に取った。宮部みゆきの人質カノンは強盗よりも逸子の大胆かつどことなしか威風堂々としたやりとりに惹かれる。そのあとの佐野洋の目撃者が描いたという内容も面白い。折原一のわが生涯最大の事件では高校や大学などを中心とした事件の概要がショートタッチで書かれている。2021/02/06

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