内容説明
本書は筆者があちこちに書いたもののなかから、「人生学」に関連するようなのを選択し、項目ごとに配列したものである。
目次
第1章 家族―人生の“味わい”は我が家から
第2章 人間関係―付かず離れずの妙を知る
第3章 学校・教育―過去よりも今、今よりも未来のために
第4章 仕事・自立・人生―泣いても笑っても人生は一回限り
第5章 恋愛・結婚―恋は終わってからが正念場
第6章 宗教・死―「死すべきもの」それが人間
第7章 心・自我・幸福―もう一度、立ち止まって考えよう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
3
●動物のなかで、おそらく人間だけが「死すべきもの」であるという自覚をもっているのではないだろうか。厄介と言えば厄介なことだが、死の裏打ちによってこそ生の意味が見出せるというものだろう。・・・本文より2020/02/27
生ハム
2
知らず知らずのうちに築いていた「思いこみ」を優しく壊してくれる本。少し、気持ちが軽くなります。こころとか魂とか、そういったおぼろげな物をちゃんと「わからないもの」として扱っているのが好感です。 わからないからこそ、さてどうしよう、となるわけですね。 一歩進むわけです。きっと。 「首尾一貫なんてものは、現実にはありえないでしょ。一人の人間が首尾一貫して生きていたら、どれだけ周囲のみんなが苦労するか(笑)。」このことばに、いつも救われています。 2012/10/26
京 & 和
0
いろんな文章の寄せ集めなのでつながりがわかりにくいが、一つ一つはさもありなん。 「ふたつよいこと、さてないものよ」は心を軽くさせることばでした。2015/01/24
askmt
0
やはり河合隼雄は達人である。断片的な寄せ集めの文章で非常に読みにくいのだが、にもかかわらずはっとさせられる個所がある。2014/03/11
蜜柑
0
大人が、きちんとしなさいと教えながら自分はだらけているという矛盾も必要だ、とあるのが嬉しかった。2014/01/02