講談社ニューハードカバー<br> 男は不器用でいいじゃないか―組織の中で生きるのがヘタな人へ

講談社ニューハードカバー
男は不器用でいいじゃないか―組織の中で生きるのがヘタな人へ

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062640190
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

内容説明

実力や業績があっても、不器用で真面目なゆえに、会社で不遇をかこっている人は多い。自己保身に汲々とする人、御身大切な人はこういう人を利用して上への階段をめざすようだ。力があるのに左遷され、窓際に追われ、それが原因のストレスで鬱々とした日々を過ごしている不器用な人に、常勝チームを追われた「知将」が、自分をごまかさず、目の前の仕事を精一杯やるのが人生で成功する秘訣だとエールを贈る。

目次

第1章 ぼくは“不器用”なリーダーだった―強い組織に必要なものは何か
第2章 ぼくが知った媚びない野球人たち―不器用な男には不器用な生き方が似合う
第3章 仕事を離れれば、一人の男として―「悪役」のイメージはなぜ生じたのか
第4章 不器用な男には底力がある―組織を支える“ほんもの”の力
第5章 弱いメダカは群れたがる―「人望」とは何かを考えてみた
エピローグ 組織の中で生きるのがヘタでも「ドンマイ、ドンマイ」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

24
西武の監督として日本一連覇、その後もリーグ5連覇を成し遂げた名将。組織というのは思い通りには動かない。例えプロ野球という同じ勝利に向かう集団だとしても。目を瞑るところは瞑る。ルールを少なくし、譲れないものは守る。同じ目標を持たせる。個性が強いのはいいが、度を超した個性は単なる傲慢になる。その線引きは許さない。強い組織にはそれだけの理由があった。自分がどこにいるかは問題でない。大切なのはそこで何をするかということ。ゴマスリばっかして偉くなったってつまらん。自分の信念を持って終えればそれでいいじゃないか。2020/07/13

katoyann

21
9年間でリーグ優勝8回。西武ライオンズの黄金期を築いた名監督のエッセイ。タイトルは今の時代でこそ「アレ」だが、おべっかを使ったり、うまく立ち回れなかったりする不器用な会社員を応援するような内容のエッセイである。野球の話はほとんど出てこないが、太平洋戦争や官官接待、あるいはバブルに踊らされた人たちまで社会現象をサラッと批判しているところがスマートである。智将と呼ばれる歴代の監督は、だいたい野球しか知らない(有名なノムさんも教養人と言われると疑問)が、本当に優等生という感じだ。人間関係にお困りの方にオススメ。2023/06/28

九曜紋

12
再読。1996年出版のもの。著者はV9巨人の正捕手で80年代の常勝西武ライオンズ監督。なぜか読み返したくなった。私は当時30代半ば。そのころから自分の不器用さに悩んでいたんだな、と記憶を辿る。結局、その後20年間、会社員として耐え、最後の8年間は天職と思える仕事に携わることもできた。組織というものはそもそも理不尽なもの、と認識したうえで自分に嘘をつかず正直に生きた結果をしっかりと受け止める。それは決して敗北ではないし恥ずべきことでもない、と著者に自分の人生を肯定してもらえたようで嬉しい。2019/02/17

てつてつ

1
おもしろそう と感じると読んでみる。監督、アスリート本の中、これほどよく判らん人 と思った方はいないかもしれません。ウィキペディアなどで経歴を拝見後 長嶋さんに隠れてしまった人だったんだと実感しました、キャッチャー経験者の記憶力ってどんなんやろーとも感嘆してます。2014/01/27

rubbersoul

0
「成功するとか失敗するというのは、生きていくうえで実はそれほど重要なことではない。成功し続けるとか、失敗をずっと繰り返すなどということはないからだ。小さな成功があったり、大きな失敗があったりということを繰り返しながら生きていくのが人間だと思う。だから、場面場面で見ても成功なのか失敗なのかはわからない。人を利用して儲けたと思ってもその場面での小さな成功に過ぎず、実は失ったものの方が大きいかもしれない。失敗したと言って落胆するのも同じことである」2023/08/30

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