内容説明
馬陵の戦いで、斉は魏に大勝するが、斉王の周囲で佞臣が暗躍を強める。田嬰・田文父子は、有能な食客たちの力も使って必死に対決する。周で商人として成功し、仁愛の事業を進める白圭を訪ねた田文は、そこで哀しい美女洛芭を知る。戦国時代も半ば、次第に英傑の稟性を示しはじめた田文は27歳になった。
感想・レビュー
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KAZOO
60
この巻でもまだ孟嘗君は若いほうなのでどちらかというと、その養父であった白圭の活躍が目立ちます。ただようやっとその活躍の場が出てきて最終巻ではこの小説の通り主人公となるのでしょう。実の父との葛藤がまだあるような感じですね。ただやはり読みやすいのでストレスはあまり感じません。2015/04/24
とも
43
各国の思惑と戦略、策謀が渦巻く中、田文、田嬰、白圭が活き活きと活躍する。個人的には敗軍の将となった田忌の大らかな人柄に惹かれた。 作中に荘子、孔子、老子と何やら耳馴染みのある哲人の名前も度々出てくるが、何分学不足の為ゴチャゴチャになって深い理解には至らず。次巻はいよいよ主人公の田文の大活躍の巻になるのか。さぁ、最終巻へ。2017/05/12
佐島楓
37
不思議な運命のもと、再会を果たす男女。田文は、いやおうなしに大人になってゆく。主役もようやく交代。最終巻へ。2015/02/17
明智紫苑
34
ついに商鞅ちゃんが死んじゃった。そういえば、この人自身が主役の短編小説を別の作家さんが書いていたっけな(狩野あざみさんだったっけ?)。実は私自身、商鞅が主役の小説を書きたいのだが、いつになるやら、予定は未定。2018/05/13
mitei
32
ようやく田文父子が斉の中心に出てきた。しかし支那の歴史は本当に長いなぁ。2010/12/16