内容説明
マンションの屋上で遊んでいた幼女が忽然と姿を消した。母親は誘拐されたと言い張るが、何の連絡もなく日は過ぎていった。事件後十日を経て、ようやく身代金要求の電話が鳴った―。歯はすっかり抜け落ち、渋紙色の皺深い顔に臆病そうな小さな眼が二つ。ご存知、法延荒しの猪狩文助が、次に打つ手は―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
12
幼女誘拐殺人事件を巡るストーリーで、全裸のままプラスチック漬けにされ死後２年経過しても腐敗していない遺体という猟奇的な導入で、救われない気分のまま読み進めていくうちに様々な人間関係とともにとある人物のクズっぷりが明らかになってゆき、さて事件の真相は如何に？とラストスパートかかったところで読者の想像も追いつかない畳み掛けで「何じゃそりゃぁぁ！！」と言いたくなる真相。クズにも裁きを！！そして何より、爺ぃ実はあまり活躍してない？？と読み終えてふと気づく。そんな一作。2020/07/21
カープ坊や
8
【猪狩文助 再読中２】 幼女誘拐殺人容疑者の冤罪をはらす老弁護士。 ３０年前に読んだ時には 思わなかったが ３歳の女の子が 行方不明になった際に 警察が「一晩様子をみましょう」とは、今ではありえない設定ですが この老弁護士の老獪でありながら 人情あふれる弁護は ぶち最高！2014/10/27
Hirosi Inoue
0
作者が弁護士で裁判の様子が良く解る。老弁護士と司法修習生とのコンビもシリーズで登場で面白くて味が有る。2014/06/03
のんきゃも
0
告発弁護士シリーズは安定しておもしろい。2010/07/22
コノヒト
0
老弁護士のしゃべり方が爺さん爺さんし過ぎている感。水戸黄門のような。事件の真相解明は、まあ、どうだろう。ちょっとズルいんじゃないの？そんなんアリなの？とも思った。いずれにせよ、なんとも勝手な大人たちであることよ。2021/06/11
