講談社文庫<br> 後朝―和泉式部日記抄

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講談社文庫
後朝―和泉式部日記抄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062636322
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

艶やかな黒髪、すき透る白い肌、もの言いたげに光る瞳―美しい女人に成長した許子は、少女の頃から憧れていた皇子たちと恋におちる。幼い日の秘密が匂う甘い恋に始まる、「浮かれ女」の華麗な恋の遍歴。夫や子供を持ちながら、恋人たちとの愛の姿を熱くうたいあげた官能の歌人、和泉式部の生涯を描く長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

51
和泉式部の生涯を書いた物語。お二人の宮さま方が奔放に、和泉式部は控え目に書かれている印象を受けた。私が思い描く和泉式部像とは少し違っていたけれど、和泉式部の歌が物語に沿ってたくさん引用されていて読んでいて楽しかった。いや、歌に沿って物語が作られたのか。和歌単体で読むよりも物語の流れの中で読むと心情が汲み取りやすくていいな。和泉式部といえば恋の歌、そして帥宮挽歌群。『捨てはてむと思ふさへこそ悲しけれ君に馴れにし我が身と思へば(和泉式部続集51)』2018/09/29

カミツレ

2
親王兄弟ふたりと付き合い、「浮かれ女」と噂された、和泉式部を主人公にした伝記…いや、物語かな。作者が脚色しているが、聞いたことあるエピソードはたくさん出てくる。作者は、身持ちの軽い和泉式部のおんな心に寄り添いつつも、ときに冷静に引いた視点からも描写する。さじ加減がいい塩梅で、式部に入れこまずいらいらもせず読める。和泉式部を手軽に知られる、良書だった。学生にもおすすめだ。

りー

2
冲方さんの清少納言を読んで、その流れで和泉式部の話も読みたくなって購入。 タイトルからして色っぽいのも当然、主人公は1000年前のセレブスキャンダルで有名な恋多き歌人。 「沢の蛍も我が身より」とか、「暗き道にぞ」とか、好きだなーと思っていた和歌が、人生のどんな場面で詠まれたのか、わかったのが嬉しかった。

ホームズ

1
話が淡々と進んでいく感じでした。もう少し和泉式部の個性が出たほうが読みやすかったんではないかな。紫式部や清少納言など平安文学や平安貴族に対する興味はあるからそれなりに楽しめましたけど。2009/04/16

みこと

0
和泉式部の有名な和歌のみではなく、百人一首にもある他の歌人の和歌もあって素敵。それにしても、江戸時代の三十代女性は大年増というだけでも何だかなぁと思っていたが、平安時代だと老女か…。うーん…。2014/04/19

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