内容説明
一人ぼっちの戦いにアルバイト探偵大パニック。目覚めてみたら“お母さん”と“妹”が居て、見知らぬここが“我が家”だと主張する。真相を探りに町に出た隆クンは戦闘服の男や頭上を飛ぶ第二次大戦中のＢ２９爆撃機を見て息を呑んだ。不良中年私立探偵の親父の助けもないまま“家族”を守り殺人鬼と戦う隆だが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
59
隆クン、一体どこに迷い込んだ？ここは不思議の国。いい加減で、助平、そして怠け者のろくでなしの不良父親・冴木涼介と二人暮らしのはずの高校生・隆に、目覚めると家族が出来ていた！？母親と妹いずみ。当たり前のように家族として扱われるが…一体誰デスカ？涼介の兄で、この不思議の国では校長と呼ばれるダンディだが超危険な男まで登場して、隆を混迷の世界へと誘っていく。何だかんだ言っても危険を顧みず不思議の国を見つけ出し隆を助けに来てくれる探偵であり父である涼介がかっこいい！規格外の事件が愉快で大胆な父子の信頼を強固にした！2021/09/15
10$の恋
40
今回のアルバイト探偵(シリーズ４作目)は突拍子もないよ！リュウ君、スパイ同士のドンパチで九死一生の失神に陥り、目覚めれば異世界の町。なんとここは極秘機密のスパイ養成地区。「え？何？」私も唖然とするが途中からズッド〜ンとハマっちゃう！国名も判らない不思議の国がリアルに思えてくるから"不思議"。助けにきたパパはさすがプロ、「妹役」のいずみも複雑に絡んでいつの間にかハラハラドキドキ。ダイハード顔負けの国際的スパイ抗争で米ソ原潜まで登場する。凌木パパの過去も明かされつつ活躍は軽快、会話の楽しさは相変わらずだね♪2023/03/30
うさっち
22
今回はまさしく｢不思議の国｣が舞台。もはや探偵どころかスパイそのもの…どんどん物語のスケールが大きくなってきたが、元凄腕スパイを父に持つリュウの描く将来に思いがけず、ほっこりしてしまった。2015/11/19
rakim
14
初巻のイメージからちょっと変わって、シチュエーションはかなり荒唐無稽であるけれど、実は皮肉に溢れたファンタジーっぽさもあって面白く読みました。父子の関係性も明らかになってきて･･･次巻へ。2017/04/24
はかり
13
これは痛快本だった。長い間、積読本だったが、やっと読めた。過去にシリーズ本を読んだ記憶があるが、定かではない。あり得ない設定を考え出すのが大沢だろう。こんな高校生がいれば面白いだろう。2019/04/16
