講談社文庫
さくら、さくら―おとなが恋して

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062634007
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

結婚しない人は恋をすればいい―。別れた男へ電話する予感をここちよく思う女。親友の恋の行方を静観する男。不倫と割り切る寂しさ、恋を恋する喜び。男と女の綾なす恋模様を、ますます円熟味あふれる筆致で描く大人のための十二編の小説集。それは昨日のあなたかもしれないし、明日のあなたかもしれない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ann

54
四半世紀前に書かれたので、言葉遣いや登場人物の成熟度が今の感覚よりも老成してる感じを除けば、不倫しちゃう気持ちとか、それを正当化しちゃう感じは、いつの世も男と女がいる限り同じ。違うのは「結婚」に固執しなくなったことくらいじゃないかな。林先生はやっぱり結婚賛成派だったのが証明された感じの短編集。2020/07/22

あつひめ

45
久々に、恋愛ものを手の取ってみたが…私も年を重ねて恋愛モードのスイッチが錆びついたのか、どうにもこうにも物語に入り込むことができずようやく読み終えた。30代後半から40代前半のスーツが似合う大人の雰囲気の男性…私も20代前半の頃は憧れましたよ。あの頃は自分が早く大人になりたくて背伸びをしていたかも。大人がどんなものかも知らずに。不倫も今では一般的な恋愛と変わらないものとなり、秘め事でもなくなっている。この本は自分の恋愛を特別なものだと思い込める女たちの輝きを懐かしむような物語に思える。2021/08/05

ピロ麻呂

33
おとなの恋…不倫がメインの短篇集。どのストーリーも、これから二人はどうなるんだろ?っていいところで終わってしまう〜😆あとは読者の想像におまかせ…そこらへん巧いですね✨さすが林真理子先生🍀2021/04/22

しのぶ

23
大人の恋愛心理を描いた12編の短編小説集。不倫をする女性などいかにも林真理子さんらしいリアルな題材で安定感がある。内容とマッチしている作品紹介の「明日のあなたかもしれない」って煽りがじわっと怖い。2020/06/24

ちーちゃん

17
BOOKOFF購入、図書館本に抜かれまくりでようやく読了。1996年発行、2003年25刷スゴい…でもタイトルと真理ちゃんに惹かれ過ぎかも、が正直な感想☆オトナの色々な恋12編。バブル時代を感じさせる描写、寿退社とかキャリアウーマンとか懐かしさと時代錯誤を感じる。貪欲で正直だけど響いてこなかった💧「恋物語」不倫の末の略奪婚、父親に殴られても貫いた大恋愛も日常に埋もれていく。「別れてはみたけれど」大人なのに結婚しないのはヘンだという少女に(結婚しない人は恋をすればいいのよ)と応える。ふむふむなるほど(笑)2021/05/08

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