内容説明
下谷長者町の菓子舗永田屋が育てた捨て子は、大名家の姫君か?美しい御中が訪ねて来て、下谷では噂話が沸騰する。南町奉行根岸肥前守の命をうけて、真相をさぐる新八郎。捨て子をめぐる人々の心の表裏に思いをめぐらす、心あたたかな青年与力。女たちの密かな手助け。江戸の香り豊かな、推理名作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
16
第五巻目。内与力故に持ち込まれる表沙汰に出来ない大名家の厄介事というパターンで綴られる短編集。そこに人情を絡めてというところで、詐欺の被害にあった商人を調べたらあらら……なんてのは憎いねぇ。最後のやり取りなんかはすっとしますな。とは言えやはりお奉行の耳袋のネタなんだろな、皆(笑)2014/07/07
ぱるぱる
2
お鯉がまたも隠密として活躍したり、小かんもしょっちゅう登場。三行半に隠した暗号がおもしろかった2012/10/30
Suzu
1
はやぶさ新八シリーズ第5弾。お鯉がまたしても密偵に。それにしても新八さんモテますな。小かん姐さんとお鯉からもとは。郁江さんもヤキモチ妬いちゃいますな。どうでもいいことだが個人的には鬼勘さんが気に入っている。そして次巻に進む。2018/07/23
non
1
ここまでくると新八の優柔不断さとかあんまり気にせず読めちゃいますかね。お鯉が密偵中、御奉行の機嫌が麗しくないのが可愛く見えてしまう。男と女の雪違いのタイトルうまい!短編の方がさらっと読めるかと思いきや、内与力が主人公なのでお家騒動が主。毎度出てくる家臣の名前に戸惑いつつ、前に戻ったりしてると長編よりも時間かかってそうです…。ところで、新八は小野派一刀流なの?神道無念流なの??2015/02/16
沼田のに
1
やっぱ風野真知雄の耳袋シリーズより先に読むべきだった。7/102013/02/24