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講談社文庫
二人の天魔王―「信長」の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062630498
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

「天魔王」織田信長とは、一体どのような武将であったのか。豊富な文献・資料を縦横に駆使し、従来とはちがった驚くべき実像を浮きぼりにする。信長は父・信秀の嫡統だったのか。出自の解明から数々の奇行、合戦に隠された謎に迫る。そして、もう一人の天魔王・足利義教との対比から「信長」の真実を明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

北杜夫そっくりおじさん・寺

37
再読。京極夏彦の師匠・明石散人。一時期この人の本にハマって小説作品以外はほとんど読んだ。この本は確かNHK大河ドラマが『信長』だった頃のものの筈。信長過大評価がピークの頃の信長神話解体過小評価本。現在は信長研究も進歩したので、この本の説は大概奇説だとわかるが、扱う資料から推理した内容のオリジナリティは今も古くない。明石散人の一連の書籍は良い意味での奇書だと思う。この本のもう一人の主人公は室町幕府6代将軍・足利義教。確かにすごい将軍である。明石散人にはダイレクトな義教伝を書いて欲しかった。2015/03/21

出世八五郎

7
信長をひたすらこき下ろし、室町七代将軍足利義教をひたすら持ち上げる対談集。価値なしやあるや・・・

しんさん

6
再読。「九州平定」「比叡攻め」「南朝殲滅」「関東平定」「宗教界制覇」を一人で成し遂げ、わずか13年で奥州から琉球まで制圧したくじ引き将軍・足利義教こそ『無類の上』。信長はその劣化版コピーで、お人よし、田舎者の孤独な人間であった、と。桶狭間や本能寺の新解釈も出ていますが、あまり話題になっていないところをみると、この義教・信長比較論も、鵜呑みにしない方がいいんだろうな。義教過小評価されすぎってのは理解。 2012/07/30

ゆめたがえ

5
再読です。「権力は純粋に個人のものであり係累に及ぶものではない」ということに納得。信長関係ないですね。2011/04/11

兎旦那

4
巷の信長本にうんざりしていたのに、読んだ信長本(苦笑)。明石先生の信長像の方が巷の信長本より魅力的に映る。もちろん、秀吉・光秀・家康の3天才やおまけと考えられていた足利義昭が意外としたたかでこれもまたワクワクする。大抵の信長本は歴史本というよりリーダー論みたいな感じでうんざりしていたから。しかし義教はもしもが歴史にあったら、室町幕府を完全に立て直ししていたかもしれない天才で、その後の足利将軍も戦国大名も「天下人」としての理想像を見たいたかもしれない。そんな「歴史はやっぱオモシロイ」と思わせてくれた良書。2012/09/03

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