内容説明
ぼくはわにわに。素子さんちに棲む、400人(ぬい)余りのぬいぐるみの中でも名門の“わに族”出身なのだ。白くてチャーミングなボクに、原稿依頼がきて、一族は大騒ぎ。事件にはこと欠かなしい、張り切って書きました。仲間たちと素子さんとダンナとその愛猫ファージの、十二の楽しいお話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのくま
15
「ぬいぐるみっていうのは生き物で、彼らには、彼らなりの感情というものがあるのです…。」わにわにというわにのぬいぐるみの口述筆記で綴られる本書。ぼくがぬいぐるみに持つ感受性の根本はここにあった。ぬいぐるみはぼくたちと共に生きていて、泣いたり笑ったりしている。ぼくたちの愛情を栄養に、ぼくたちを励ましたり悩ませたり家族として存在している。物理的に動かなくたって、そもそもモデルが植物や無機物だってそんな事は関係ない。目の前のぬいぐるみに抱きつき匂いを嗅いで耳をすませよう。そうすれば彼らの世界が見えてきます。2018/01/26
mittya
3
素子さんお誕生日記念🎂2020/08/11
悠樹
2
ぬいぐるみは生き物です。という主張に共感できれば面白い小説です。「ぬい」どころか家電を可愛がる趣味のある私にはお気に入りの「物語」。ちなみに我が家にはウミガメの「大川さん」がおります。今度話しかけるか♪2012/05/05
soundsea
2
久々の再読。なっつかしいなあ……わにわにかわいいよわにわに2010/07/24
みんと
1
僕は、真実、エッセルさんがうらやましいと思うな。けど、うらやましいって気持ちは、ただ持っているにとどめるのが、一番いいのかもしれない・・・・・。2014/12/04