大衆文学館<br> 蔦葛木曽桟〈下〉

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大衆文学館
蔦葛木曽桟〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062620680
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

父の仇木曽義明の寵姫になりすまし、義明を翻弄する美女鳰鳥だが、俗界に失望して城外へ脱出する。そして彼女は人外の世界に迷いこみ、不思議な体験をする。一方、御獄冠者のもとには怪盗石川五右衛門、忍術の百地三太夫、霧隠才蔵、幻術師のオースチンなどが集結し、敵や盗賊相手に忍術妖術を開陳…。木曽、加賀の深山幽谷を舞台にし、千変万化の物語を豊かな空想力で構築した、鬼才の名作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

29
上巻からの迷走ぶりに「この話ってプロット自体なくて、作者が思うように書いているだけじゃないか」と思わずにいられませんでした。そして何と5年も連載していて作者の「もう、これ以上、書けない」宣言が待っているとは・・・。話の肝となるであろう仇討もいつの間にかあっさり、意外な形で終わっていたし、何だかなと思うも面白かったのは確かです。樹に擬態した鬼丸での場面で妖精という概念が出てきた時はずっこけそうになりました(笑)麗人族と土人族の話はウェルズの「地底旅行」やマーティンの氷と炎の歌シリーズを思い出すな~。2014/04/02

NICK6

5
メモ取りながら読んでる。なんとなく、正邪の相関図が朧げに解ってくるのだが、あらっ、可憐応援美女が、なんとなく妖しい動き!。ヘタな理由説明は無、文脈は抑制されている。明らかに反則の動きっていうか邪慳な振舞。さらに組織も統率不安定で、簡単に相関図の正義と悪の境界が見えなくなってくる。盗賊とお頭、忍術妖術、奇病の拡散、宗教と異世界、けものとヒト。モードの乱立が騒がしくファクターは蠢いて弾ける一方。でも、全く当たり前だが、その方が世界の妖気度幻惑度がむせ返る程に増幅させる。どこまでも混沌して幻惑多重奏。サイコー 2022/04/16

uchi

3
ひっちゃかめっちゃかと話が展開するうちに、読了していしまいました。本論であったはずの鳰鳥の仇討ちの顛末が、まさかの・・。無理やり終わらせた感(一旦中絶)があり、またそれもこの話らしい不思議な感じです。 これは絶対映画にしてほしい作品です。2018/08/19

辺野錠

2
話はどんどん転がり新キャラもどんどん増え着地点が分からないと思ってたらジャンプ漫画風味のエンディング。5年もやってればそれは作者も疲れるよなあ。『八ヶ嶽の魔神』と続けて読んだから作者は隠れ里や変な形で達成される敵討ちが好きだなあと思う。ラストの解説の完結した伝奇小説についての話は成程ねと思った。2013/06/13

warimachi

2
いやあ、もはや誰が誰だか。それにしても無粋な感想が多いな。仕方がないか。今何がウケて何がウケないのかを鑑みれば。2013/04/13

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