大衆文学館<br> 蔦葛木曽桟〈上〉

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大衆文学館
蔦葛木曽桟〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 379p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062620673
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

時は室町の末。木曽の領主・義明に愛妾として迎えられた遊女の鳰鳥には、秘めた大望があった。イスパニア司僧であった父を惨殺した義明への復讐である。兄の御岳冠者もまた御岳山中深く一党を率いて仇の隙をうかがっていた。兄妹の怨念が数多の妖士怪人を呼び集め、風雲まさに急を告げるとき、妖異壮大な物語の幕は開く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

26
ビブリア古書堂2巻で名とあらすじだけ、紹介されていた本。時は戦国時代真っ只中。イスパニアの宣教師だった父を木曽義明に殺害された生涯を掛けた二人の兄妹の復讐譚らしいのですが・・・・。途中から才蔵(後の霧隠才蔵)のお師匠さんである有粦斎に伊賀忍術指導を受けようとして見事に追い返される石川五右衛門とか引き裂かれる若き恋人達など、飛び飛びに異なったエピソードが挿入されていて怪訝になることもしばしばでした^^;これが収束していくのかというと・・・・。2014/04/02

NICK6

5
時代小説のベスト紹介には必ずおでましの国枝史郎。この物語も夥しいサブストーリが張り巡らし、しかもその過剰な膨れ具合がぶっ飛んでいる。膨れるのは、何も次から次へと投入されるキャラの濃さだけではない。対立する敵役(これも盛り沢山登場)も含め、個々の人物の背負っている、忌まわしい歴史と時間。派生した呪詛や苦難は、さらに拡散する要素を必然的に生み出す。数々の物語の渦、その境界に別の渦。スケールアップは当然。さらにさらにの、女と男。恋と嫉妬、憎悪と復讐。要素要因がわんさか登場して、次の火種を創るって具合だ。 2022/04/09

辺野錠

2
話がどんどん別の方面に転がっていくなあという印象。新キャラもどんどん出てくるし。下巻でどういう決着が付くのだろうか。2013/06/08

urarincho

2
ビブリア古書堂2に出てきた本です。気になってネットで探したら、定価の5割増しくらいだったので、これくらいならとポチッと。ネットがなかったら読むことなんかできなかった。 内容はまだまだ前半戦といった感じ。お話は後半に期待です。鳰鳥が主人公かと思いきや、後半ぜんぜん出てこないし。後半の島君の話はなかなか良かったなあ。お吉の対決や兄紋十郎とのやり取りもね。 『臨終(いまわ)の妄執は五百生』なんてのもすごい言葉だなあ。笄というのも初めて聞きました。昔の風習みたいなものを知るのは面白いですよね。2012/07/22

uchi

1
”ビブ古”の2巻で紹介された小説。遊女・鳰鳥の仇が中心かと思いきや、話がいろいろと展開、かつ突拍子もない筋書きと、上巻は一気に読み終わりました。これ映画になったら面白そうだけど、もうなったのかな。2018/08/14

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