出版社内容情報
国際アンデルセン賞優良賞受賞の古典的名作龍になった母をたずねて旅に出る、龍の子太郎。奇想天外なストーリーと雄大なスケールで日本の民話を再創造し、数々の賞に輝く松谷みよ子の代表作を新装版で刊行 小学中級から
内容説明
りゅうになった母をたずねて龍の子太郎は苦難の旅に…。なまけんぼうの龍の子太郎は、山こえ谷こえ、大冒険のすえにおっかさんにめぐりあうが…。数々の賞にかがやく松谷みよ子の代表的傑作。国際アンデルセン賞優良賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
9
27年度3年生教科書掲載(参考) 民話をベースに創作されたおはなし。2015/06/19
風花 kazahana
6
ちょっと空き時間 図書館の児童図書コーナーへ。タイトルは知っていたけど どんな話なのか知らなかった龍の子太郎。のんびり気ままにばあちゃんに育てられていた太郎。ばあちゃんが腰を痛めて動けなくなったことをきっかけに出生の秘密を教えられた太郎。龍となった母を探しに旅をします。 旅をしながら 今まであまえることしか知らなかった太郎が世の中のことを知っていきます。そして みんなが幸せになれることを考えていきます。素敵な成長物語。そしてお母さんが龍になってしまった原因が辛すぎるのでした。共生の世を守る物語のようです。2023/03/22
こどもふみちゃん
6
お勧めの本★★★★★ 6~12歳向け。5年生の推薦本らしいが、読み聞かせならもっと低学年でもOK。途中まで読めば、後は聞かずにはおれない! 祖母が床の中で明かした龍の子太郎(たつのこたろう=呼び名)の出生の秘密。母はある日突然龍になり、遠くの湖にいるかもしれないという。母を探す旅で分かった事、自分のこと、村の事…。目をなくした母龍。竜の背にのる姿は日本昔話に登場する男の子の姿なのか?十和田湖のお話。本好きなら1年生以上なら読み聞かせOK。『竜の巣』と同じくらいお勧めの竜の物語。こちらの方が少々高度か?2012/09/28
moonanddai
3
この話をご存知ない方でも、竜の乗ってでんでん太鼓を持った男の子、そう「まんが日本昔ばなし」と言えばだいぶ知ってる人も増えるかもしれません。/上橋菜穂子を予約したので、同じくアンデルセン賞を受賞したこの話を読んでみました。/受賞したのは1960年で、惜しくも優良賞、つまり2等賞なのでそれほど騒がれなかったとか…。でもこの時点で日本の児童文学がひとつの高みを極めたことは確かなようです。…と、近所の絵本専門店の店主と話し込んだ時力説していました。読むとロマンを感じます。大人も、もっと読むべきかもしれません。2014/11/03
ぽんまま
3
子どものころすごく好きだったお話しです。自分が母となりいわなを3匹食べてしまったところがすごくよくわかりこのお話しがまた面白く感じました。子どもの本ですが大人になると大人の登場人物がよくみえる気がします。創作民話でBT2011/02/21