出版社内容情報
【内容紹介】
人間・一休宗純の生涯を描く、漫画家・坂口尚の絶筆
「ハトがアンテナにとまってグルグルと鳴いた。まねてみた。不思議そうにハトは首をかしげた。坂口尚を思った。」――手塚プロダクション社長/松谷孝征
今からおよそ600年前、世はまさに戦乱の時代に風変わりな僧がいた。
権力に抗し、名誉や利益ばかりに執着する大寺の高僧たちをあざ笑い、伸び放題のヒゲ面に破れ袈裟をまとったこの僧こそ、風狂子と呼ばれた一休宗純その人である。
激動の日本中世史上、もっとも純粋に生きた僧侶・一休宗純。
諸国をめぐり様々な人々と出会い、年老いてもなお力強く生を謳歌し続けたその生涯を、今なお高い評価を受ける漫画家・坂口尚氏が描く歴史大河ドラマ。