出版社内容情報
【内容紹介】
原潜、核兵器、国家、戦争、そして……真の平和とは!?激動の20世紀末、人類最大のテーマに挑む!
東京湾海底に沈んでいく、移動浮きドック「サザンクロス」からの脱出を図る「やまと」。深町艦長操艦「たつなみ」の捨て身の援護を受け、危機を脱出、「やまと」は北極海へ向かった。
一方、日本では、「やまと」支持を掲げる新党の結成を、竹上総理が表明。米・ソは北極圏における一時軍事引き上げを合意する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フリスビー
13
「(自衛隊が)国連指揮の下行動する場合、国際平和を維持するための軍隊ということになり、初めて日本国憲法に定める「国権の発動」たる軍隊の可能性から免れられるのである」。国会では竹上総理が衆議院を解散し、新党を結成して総選挙に臨むことを宣言します。一方やまとが北極海に入ったことで米ソは動きが取れなくなり、結果として米ソ同時核凍結という状況を生みます。それにしてもボロボロのたつなみからの脱出劇はリアルではらはらしました。「最後に退艦するのは艦長だ。例外はない」という深町の叫びが熱かったです。2013/06/10
HIRO1970
12
⭐️⭐️⭐️昔、読みました。2006/12/17
更紗蝦
9
深町と竹上がかっこいい巻です。この漫画では、日本のジャーナリズムはまともに機能している前提になっているようですが、実際に作中のような事態が発生したら政治家から言論統制の圧力がかかるのは必至ですし、圧力がかからなくても大手マスコミは勝手に「自粛」するだろうなぁ…と思いました。2015/07/08
ヤギ郎
5
シリーズ第6巻。やまとはニューヨークへ向かうため、北極海を通ることになった。北極周辺は米ソによる核の冷戦の主戦場である。やまとは北極における米ソの対立に変化をもたらした。2021/11/24
元気ハイター
4
米ソが共同声明を出す展開に驚きました。大国の軍縮に向けた動きに対する、各々の反応が千差万別で面白いです。でも海江田艦長の思惑通りに進んでいるのだろうと思います。次巻はシーウルフと、やまとの一騎討ち。揺れていた深町艦長の次の行動も気になる所です。日本の政界が国の生き残りをかけて、必死になる姿にも胸が躍ります。大国相手の外交、粘り続けて欲しい!2015/05/05