出版社内容情報
【内容紹介】
マスコミも世論も、一方的に入団を拒否して、その後の交渉に応じない小次郎に、非難の声を集中する。しかし、周囲の雑音にも負けずに、恋い女房？の武蔵と共に小次郎は浪人生活をスタート。テレビの野球中継を相手に、プロのバッターと仮想対決！並み居るプロの強打者をなで斬り、好調なスタートを切る。しかし5連勝の後、4連敗と小次郎の先行きに暗雲が……！！
誰にも投げられない真っすぐ、バッターが打とうとしてもかすりもしない球を投げたいと思っていました。──談・江川卓［1巻あとがきより］
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
54
1982年発表の作品。江川事件をモデルにして、ドラフト指名を拒否して、高校卒業後の１年間、浪人の道を選ぶ、主人公・新田小次郎。しかし、巨人を志望した江川とちがい、小次郎は不人気リーグの不人気球団を、一応の「志望先」としているが、本人の本音が明確に描かれていない。水島先生はドラフト制度批判のためにこの作品を書いたようだが、こういう、あいまいな設定で、効果があると思ったのだろうか。2023/11/25
