講談社選書メチエ<br> フラットランド―たくさんの次元のものがたり

個数:
電子版価格
¥1,595
  • 電書あり

講談社選書メチエ
フラットランド―たくさんの次元のものがたり

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年03月29日 01時32分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586535
  • NDC分類 414
  • Cコード C0340

出版社内容情報

2次元世界(フラットランド)の住人が語る、低次元でのものの見え方、高次元を想像する方法。次元をめぐる古典的名著、待望の新訳!2次元=平面世界(フラットランド)の住人に、3次元=空間世界(スペースランド)はどう映るのか? 
4次元以上の世界は、どう想像できるのか?
「次元」の本質をとらえた古典的名著、待望の新訳!
アイドゥン・ブユクタシによる3次元の外へ誘う写真シリーズ《フラットランド》 特別収録

序文 竹内 薫
FLATLAND BY EDWIN ABBOTT
フラットランド――たくさんの次元のものがたり
第一部 この世界
1.フラットランドはどんなところ
2.フラットランドの気候と住まい
3.フラットランドの住人たち
4.女性について
5.お互いを認識する方法
6.視覚による認識について
7.不規則な図形について
8.古代の色彩習慣について
9.世界色彩法案についての話
10.色彩暴動の鎮圧について
11.聖職者について
12.聖職者の教義について
第二部 ほかの世界
13.ラインランドの幻想をみたこと
14.フラットランドの性質を説明しようとしてダメだったこと
15. スペースランドからの来訪者
16.来訪者がスペースランドの神秘を言葉で説明しようとしてダメだったこと
17.言葉での説明が無駄に終わり、球が行動で示したこと
18.どうやってスペースランドに行き、そこで何を見たか
19.球がスペースランドのほかの神秘を明かしてくれたが、
わたしがそれ以上を望んだこと、その顛末
20.球が幻のなかでわたしを励ましたこと
21.孫にスペースランドの理論を教えようとしたこと、その成果
22.ほかの方法でスペースランドの理論を広めようとしたこと、その結末
FLATLAND BY AYDIN BUYUKTAS                     
シリーズ フラットランド
《フラットランド》と『フラットランド』


エドウィン.アボット・アボット[エドウィン.アボット アボット]
著・文・その他

竹内 薫[タケウチ カオル]
翻訳

アイドゥン・ブユクタシ[アイドゥン ブユクタシ]
写真

内容説明

ここはフラットランド。二次元の国。主人公の「正方形」はある日、夢で一次元に行く。しかし線の世界で正方形は、「点」でしかなかった。平面世界に戻った彼の前に、奇妙な訪問者が現れる。空間世界から来た「球」だった―。異なる次元は、いかにして捉えられるのか?三次元の住人たるわれわれは、どうすれば四次元を想像できるのか?子供から物理学者まで、世界中を虜にした不思議な物語。特別収録:アイドゥン・ブユクタシによる三次元の外へ誘う写真シリーズ“フラットランド”

著者等紹介

アボット,エドウィン・アボット[アボット,エドウィンアボット] [Abbott,Edwin Abbott]
1838~1926。英国、ロンドンのメリルボーンに生まれる。ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジで古典、数学、神学などについて学んだのち、教員として働きはじめる。シティ・オブ・ロンドン・スクールの校長を二四年つとめ、科学や社会などについて先進的な教育を行なっていたと言われる

竹内薫[タケウチカオル] [B¨uy¨uktas,Aydin]
1960年、東京に生まれる。東京大学教養学部・理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は高エネルギー物理学。猫好きサイエンス作家として、科学書の執筆、講演、テレビ出演などを精力的にこなす

ブユクタシ,アイドゥン[ブユクタシ,アイドゥン]
1972年、トルコのアンカラに生まれる。大学中退後、イスタンブルで映画や広告などの映像作品に携わりつつ、視覚効果のさまざまな技術を学ぶ。“フラットランド”でその独自の空間表現が世界的に評判となる。現在、最も注目される写真家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

88
分類415。1884年に書かれた小説『フラットランド』の日本語新訳に、著者が序文を追加し、巻末には小説からインスパイアされた写真シリーズを収録したもの。序文で説明があるのでわかりやすい。▽[第1部:この世界]フラットランド(2次元世界・平面世界)の日常について。女性蔑視は書かれた時代背景を表している。[第2部:ほかの世界]2次元世界の正四角形が、ラインランド(1次元世界・線世界)に行き偉そう語る。その後、スペースランド(3次元世界・空間世界)の球が来て、正四角形に世界について語る。▽面白い。写真もいい。2020/10/27

keroppi

45
フラットランド(平面世界)の住人が、ラインランド(線世界)、スペースランド(空間世界)を訪れるSFというか思考実験というか。はては、四次元世界を思考する。1884年に書かれたというから驚き。確かに女性蔑視や階級思考には辟易するが、次元を考える意味では実に面白い。この本に触発されて制作されたという写真が巻末にあり、不思議な気分にさせてくれる。2017/10/04

里愛乍

41
「次元」について、数学的物理学的な視点を物語風に仕立てたファンタジーであり、多次元への入門書?でもあり…な一冊。ヴィクトリア時代の女性や階級をあえて強調し、風刺しているとあるように、いささか不愉快な表現はあるものの、かえってそれが滑稽さを増し、最終的にラストへの流れも頷かされる。四次元をソードランド思考世界と表現するのも粋である。「常識」この賢くも愚かしい知識人であればあるほど切り離せないもの、これを破壊する事は確かに脅威だ。理系文系に囚われない社会的にも哲学的にもあらゆる視点で楽しめると思う。2019/10/14

更紗蝦

34
ブルーノ・ムナーリの「かたちの不思議」シリーズの『三角形』で取り上げられていたので概要は知っていたのですが、予想以上にシンプルで、かつ、奥が深いSF作品でした。一種のディストピア小説と捉えることができますが、管理社会を批判的に描いた古典的なディストピアSFでは大抵は機械文明(資本主義とセットになった工業化社会)を基盤とした世界が舞台になっているのに対し、『フラットランド』はメカニカルな要素は一切なく、抽象的な「幾何学」の世界を舞台としながらも階級制度・女性蔑視・排他主義・優生思想をきっちり皮肉っています。2020/01/27

神太郎

33
アインシュタインの相対性理論が発表される30年ほど前に書かれた分かりやすい「次元」の捉え方の本である。フラットランドと言われるので「平面世界」がメインのお話だ。そこで社会風刺をしてみたり、平面世界ならではの苦労が語られたりと中々に挑戦的な内容である。面白かったのは二次元の世界(フラットランド世界)を1次元の世界の人間に話すと「馬鹿を言うな!そんなことあり得るか!!」といい「こいつら理解力ない」と嘆くわけだが、自分たちも3次元世界の人と話すと1次元の人と同じことを言い呆れられる。そう簡単に視野を広げられない2018/08/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11703678
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。