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講談社選書メチエ
アイヌの世界

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584951
  • NDC分類 389.11
  • Cコード C0321

出版社内容情報

ダイナミックかつ多彩なアイヌの世界を活写する

アイヌは縄文人の子孫か? 
クマ祭りの起源はイノシシ祭りだったのか? 
阿倍比羅夫が戦ったのはアイヌか? 
なぜマタギの言葉にアイヌ語があるのか? 
中尊寺金色堂の金箔はアイヌが採った日高産か?──最新の知見をもとにアイヌをめぐる様々な問いに大胆に答えながら、伝統を守りつつもダイナミックに変貌し続けた、これまでになく多彩なアイヌ像を描き出す。

第一章 DNAと言語からみたアイヌの起源――近年の研究から
第二章 縄文の祭りからクマ祭りへ――アイヌと縄文伝統
第三章 阿倍比羅夫はだれと戦ったか――混乱する北の民族的世界と王権
第四章 アイヌ文化の日本語・マタギ文化のアイヌ語――古代交流の残影
第五章 オホーツク人になろうとしたアイヌ――環オホーツク世界と植民
第六章 黄金国家とアイヌ――奥州藤原氏の金と北海道
第七章 謎の「宝の羽」を追って――北の先住民交易
第八章 アイヌモシリ一万年の景観史――文化の変容を読む


瀬川 拓郎[セガワ タクロウ]
著・文・その他

内容説明

アイヌは縄文人の子孫か?クマ祭りの起源はイノシシ祭りだったのか?阿倍比羅夫が戦ったのはアイヌか?なぜマタギの言葉にアイヌ語があるのか?中尊寺金色堂の金箔はアイヌが採った日高産か?―最新の知見をもとにアイヌをめぐる様々な問いに大胆に答えながら、伝統を守りつつもダイナミックに変貌し続けた、これまでになく多彩なアイヌ像を描き出す。

目次

第1章 DNAと言語からみたアイヌの起源―近年の研究から
第2章 縄文の祭りからクマ祭りへ―アイヌと縄文伝統
第3章 阿倍比羅夫はだれと戦ったか―混乱する北の民族的世界と王権
第4章 アイヌ文化の日本語・マタギ文化のアイヌ語―古代交流の残影
第5章 オホーツク人になろうとしたアイヌ―環オホーツク世界と植民
第6章 黄金国家とアイヌ―奥州藤原氏の金と北海道
第7章 謎の「宝の羽」を迫って―北の先住民交易
第8章 アイヌモシリ一万年の景観史―文化の変容を読む

著者等紹介

瀬川拓郎[セガワタクロウ]
1958年、北海道に生まれる。岡山大学文学部史学科考古学専攻卒業。文学博士(国立総合研究大学院大学)。現在、旭川市博物館副館長。専門は日本考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

92
前著でも驚かされた、擦文人の最大南下位置が仙台-新潟を結ぶ線であったあった事に感動を覚えた。推論は考古学及び文化人類学的証拠に頼る以上、仕方がないことではある。ただ、中尊寺金色堂の金粉や金箔の中に、北海道産と見られるものが混じっており、それを実証するための分析が準備される事に心躍るものを感じた。近代に入り、鉄鍋文化人はもともと住んでいた土地を中心に土地を与えられたのだが、鮭漁に生活が特化していたため、農耕に成功しなかったのが過適応ともいうべきだろうか。北回り交易圏で威信材として孔雀の羽…興奮させるモノが。2022/06/02

kaizen@名古屋de朝活読書会

32
「アイヌの歴史」の続編に相当する。 #説明歌 DNA縄文擦文オホーツクアイヌの関係「アイヌの歴史」 頭骨形態小変異十項目縄文アイヌアフリカユーラシア 謎の羽クジャクの羽かオオワシか「宝の羽」の謎をさぐる p.s. 「文字を持たないアイヌの歴史においてこそ、物質文化から歴史を復元する考古学の真価が問われているのだ」p185 「私は現在,函館高専の中村和之さんとともに元素分析の調査に向けた準備をはじめようとしている。アイヌと黄金国家は、はたしてひとつの線で結ばれることになるだろうか。」 p1362016/11/26

れどれ

4
考古学の性質上やむないとはいえ、憶測に基づいた仮説が多いのは惜しかった。自前の仮説が自前の仮説を補完し合う我田引水めいた論法も見受けられ、鵜呑みせぬよう警戒しながら読んでしまったけれど、それを差し引いても面白い箇所は面白い。宝の羽の謎を解き明かす展開などとってもスリリング。2018/11/17

takao

3
ふむ2021/07/27

koz kata

3
奥州藤原氏の金は北海道の金であろう、とか交易をかなり手広くやっていたので孔雀の羽根まで有力な首長が宝物として所有していたとか興味深い。 北方領土で発掘調査出来たらもっと研究が進むんだろうなあ。ロシアの学者頼りな現状がもどかしい。2015/07/19

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