内容説明
自主独立の近代人「ロビンソン・クルーソー」の未裔である私たちが彷徨う、「孤島」と「砂漠」が充溢する都市の風景。そこでは「孤独の苦悩」よりも「孤独の不能」こそが問われている。文学的想像力の生んだ“透明人間”“分身”“怪物”を鍵に、現代社会と孤独の本質をあぶりだす。
目次
プロローグ 孤独のフィギュール
第1章 社会的死と孤独
第2章 透明人間の肖像
第3章 分身の肖像
第4章 透明のパラドクス
第5章 怪物としての日常
第6章 分身と社会秩序
第7章 孤独と社会
エピローグ 社会の詩学