内容説明
身の回りに潜む、コンピュータもお手上げの超難問の数々。なぜ、中国人郵便配達問題など「ＮＰ完全問題」を解くのに、何千年という計算時間が必要なのか？なぜ、言語理解など、簡単なことがうまくできないのか？「ニューロイダルネット」「量子コンピュータ」が切り開くコンピュータの新地平。より柔軟で、より速い「夢のマシン」の実現にむけ、格闘を続ける計算機科学の最前線。
目次
プロローグ 中国人郵便配達問題への挑戦
第１章 計算とは何か？
第２章 計算時間の爆発
第３章 学習するコンピュータ
第４章 量子コンピュータ
第５章 計算機科学の未来
エピローグ 計算量理論とコンピュータの未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
15
アランチューリングを描いた映画「イミテーションゲーム」観ての、数学・物理学関連書籍を読み直してる中の一冊。大学の研究室が移転することを受けて研究室に古くから眠っていた本書を譲り受け、学生時代に読んだ頃を思い出しました。P, NP問題等に関してや計算機工学の歴史(チューリングやノイマンらによる発展の流れ)を分かりやすく説明してくれています。2016/02/21
nukuteomika
2
ＮＰ完全問題を主に扱った理論計算機科学入門。あくまでも入門なので証明などはほとんどなく、ぜひとも先に進みたいところだが、推薦されてる専門書がことごとく高価だったり入手困難だったりでハードルが高い・・・2010/08/12
てったい北関東
1
自分でも出来んじゃねえかと錯覚させてくれるよい本。面白い題材をもとに分野の紹介。進路選択に悩む高校生とかやる気のない大学生とかが読むといいと思います。勉強しなきゃと思える一方、はたしてこれまでサボりにサボってきた人間がついていけるのでしょうか…2013/03/28
