講談社選書メチエ<br> さよならダーウィニズム―構造主義進化論講義

講談社選書メチエ
さよならダーウィニズム―構造主義進化論講義

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581202
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0345

内容説明

生物の多様性の説明原理として誕生した進化論。なぜ哺乳類の目は二つなのか?遺伝子操作で新種ができないのはなぜか?分子生物学の発展が20世紀進化論の矛盾を暴く。生物を支配する「構造」の視点から、もう一つの進化論を提示する知的冒険の書。

目次

プロローグ ダーウィニズムの限界
第1章 「進化論」の歴史―ダーウィニズム以前
第2章 ダーウィニズムとはなにか
第3章 ネオダーウィニズムの発展
第4章 構造主義的アプローチ
第5章 構造主義進化論
エピローグ 科学の挑戦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鬼束

4
生命の始まりの根幹部分における恣意性を認め、その恣意性によって偶発的にこしらえられた枠の中で、規則が産まれ、それに基づき、その規則をはみ出さない範疇での生物の変異が起こってきた、とする構造主義進化論の本。全てが偶然で漸進的に生物が進化してきたのでもなければ、最初から、かくなるべくして定向的に進化してきたわけでもない。DNA弄くったところで、最初に恣意的にきまった範疇を越え出る跳躍はなし得ないのではないかと。ミクロな世界に凝っている現代の生物学からちょっと距離を置いた面白い考え方だとは思った。2015/02/28

nagata

1
まさかこれが「講義録」とは、読み終わるまでわからなかった。 自然選択説の反証から、現在の仮説に至るまで、単に学説の妥当性にとどまらず、科学的な見方とは何か、を考えさせてくれる。個体が適応存在であるように、DNAもそれだけでは単なる物質の固まりで、いかに協働しているのか、システムが問題となるはず。それは、この本でさわりだけ紹介された構造主義進化論をもう少し掘り下げてみないと。2021/08/01

Y.T

1
☆☆☆★2016/08/09

じろう

0
犬同士はどんなに大きさ、体型、毛の色が違っても犬だと認識できるようだ。犬は犬にイデアを感じているのだろうかと、くだらない発想をしてしまった。2017/10/26

silk

0
構造主義進化論の立場からみたダーウィニズムの批判。2014/01/14

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