内容説明
エゾとは、エミシとは。かつて、大陸と壮大な交易を展開していた北方の民。日の本・唐子・渡党…。その謎めいた姿は記録のあいまに見え隠れしながら、ついには「日本」に組み込まれてしまう。北の地に繰り広げられたもう一つの「日本史」を追い求める。
目次
序章 エゾ地の交易
第1章 エゾから見たエミシ論
第2章 エゾの登場
第3章 エゾと擦文文化
第4章 波涛を越えて
第5章 未完の王権
第6章 「エゾ」政権から「和人」政権へ
第7章 底抜け鎖国体制―北からの道・北への道
第8章 エゾ地の閂
第9章 エゾ地の人別帳
終章 北方史研究私論―おわりにかえて