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出版社内容情報
長沼 伸一郎[ナガヌマ シンイチロウ]
著・文・その他
内容説明
高度に発展した経済数学の本質を70点に及ぶ図・グラフを中心に、直観的に理解していきます。本書では、「確率・統計編」として、「正規分布」のメカニズムを学び、「中心極限定理」の不思議に触れ、教養としての「ブラック・ショールズ理論」を身につけていきます。
目次
第1章 初級編(確率統計を理解するための根本思想;われわれの世界の確率統計はどう成立したか;補足的な基礎知識)
第2章 中級編(最小2乗法の本質;中心極限定理の不思議;ブラウン運動とブラック・ショールズ理論;教養としてのブラック・ショールズ理論)
第3章 上級編(伊藤のレンマと確率微分方程式;実際のブラック・ショールズ理論)
第4章 測度とルベーグ積分(測度とルベーグ積分;これらの概念が要求された経緯;アナログ量とデジタル量;アナログ量の期待値とその積分計算;「測度」への考え方;ルベーグ積分とはどんなものか)
著者等紹介
長沼伸一郎[ナガヌマシンイチロウ]
1961年東京生まれ。1983年早稲田大学理工学部応用物理学科(数理物理)卒業、1985年同大学院中退。1987年、『物理数学の直観的方法』の出版により、理系世界に一躍名を知られる。「パスファインダー物理学チーム」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
19
マクロ経済編に続き、オプション価格を決めるブラック・ショールズ理論に迫る確率・統計編。金融工学の先駆けとなり、ノーベル経済学賞(ちなみに、ノーベル賞とは違うらしい。ややこしい。)の対象となった理論をどこまで直感的に理解させてくれるか? 分かった気になるのと実際に分かるのとはやはり違うのでしょうねf^_^; ただ、トレンド的なものと、正規分布に従う確率的なものの組み合わせという考え方は、本書一読でも身につくし、役に立つのではないかと。ルベーグ積分の導入もついていて、お得。2017/04/02
Francis
17
こちらは確率・統計編。文系人間には数式などはよくわからないのだが、著者の主張が面白い。金融で用いられるブラック・ショールズ理論を定常経済、イスラム金融と結び付けて論じた辺りは目からうろこ。この文章があったから、別に数式はわからなくても読めてしまったのだ。再読したい。2017/11/09
おおにし
17
金融工学がブームになった時、ブラック・ショールズ方程式とは何かを調べてみたがほとんど理解できなかった。今回この本に出会って長年の謎だったブラック・ショールズ方程式がどんんなものなのかを知ることができたのはうれしい。それ以上に、今まで気づかなかった正規分布の神秘性について認識することができたことは大きな収穫だと思う。2017/04/30
魚京童!
15
頭の悪い本だ。2023/09/18
エリナ松岡
15
確率統計を根本から理解し、最後にはブラック・ショールズ理論までも理解することを目論んだ本です。最後まで読んでみてどうだったかというと、分かったようなわからなかったような、最後の1/3の上級編は特にそんなかんじでした。ただ、元々難易度高いことに挑戦しているので、新書でここまでできたらいいのではないか、という感じです。2022/06/28