ブルーバックス<br> やじうま入試数学―問題に秘められた味わいのツボ

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ブルーバックス
やじうま入試数学―問題に秘められた味わいのツボ

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062579131
  • NDC分類 410
  • Cコード C0241

出版社内容情報

つらいだけに思える入試数学、よく見ればこんなに面白い! 数学マニアにしてお受験パパの著者が見つけた問題に潜む「味わいのツボ」入試問題の数学といえば、つらい思い出しかないという方は少なくないはず。数学のせいで志望校に落ちた人、

数学がいやで文系に進んだ人……入試のときのトラウマのせいで数学嫌いになった人は、世に跡を絶ちません。

しかし、制限時間とか将来の人生といったプレッシャー抜きに問題をながめれば、入試数学はそれほどイヤな奴ではありません。

出題者も血の通った人間、そして何より数学が好きな人たちです。問題からは彼らがそこに込めた思いが、意外なほど見えてくるのです。

数学のウンチクを語りたがる問題、受験生に熱いメッセージを贈る問題、世の中の厳しさを教えようとしている問題、

数学のおもしろさを堪能できる問題、思いもよらない答えになる問題、見かけのわりに深みがない問題など……

出題者の意図をあれこれ探りつつ、にっくき入試数学を逆に、出来不出来を評価しながら観賞するのも一興ではないでしょうか。

歴史作家にして数学書『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会出版賞も受賞している著者が、中学から大学まで、

膨大な入試問題を渉猟して選んだ29題の「ネタになる入試問題」。ぜひ気楽に、寝ころがってながめてみてください。

数学好きの方はおおいにマニア心をくすぐられ、数学嫌いの方も久しぶりに会う仇の意外に憎めない素顔に気づくはずです。

※たとえばこんな問題があります。

●古代エジプトの分数にあやかった問題 ●「ダイハード3」に登場した油分算 ●未解決問題「コラッツ・角谷予想」からとった問題 

●フェルマーの定理をモチーフにした問題 ●優しそうに見えて鬼畜のような問題 ●1が99個(!)並ぶ問題 ●世界一短い?問題

●ゆとり教育批判と言われた東大の問題 ●受験参考書が間違えた問題など(くわしくは目次をご覧ください)

1章 楽しくいただく〇〇算 
第1問 入試問題から愛を込めて 
第2問 カメが前足をひっこめると 鶴亀算 
    
第3問 古代エジプトの分数 
    
第4問 方程式を使わないほうがラク? 旅人算
    
第5問 いちばん難しい○○算 ニュートン算 
    
第6問 マクレーン刑事も悩んだ 油分算 
2章 スパイシーな整数たち 
第7問 ローカルルールの押しつけ 
第8問 平方根なんて習ってないのに
第9問 根性さえあれば小学生でも解ける東大の問題
第10問 その名も「鬼谷算」
第11問 どうして1になるのか、誰も知らない
第12問 ゲームの必勝法を探せ!
第13問 フェルマーの大定理もどき
第14問 自分で得点を決められる問題?
第15問 1が99個並ぶ! 
3章 数の深淵をこってりと 
第16問 世界一短い入試問題? 
第17問 円周率と「ゆとり教育」 
第18問 フィボナッチ数列の仲間たち
第19問 一見難しそうだが実は中抜け
第20問 天文学者の寿命を2倍にした計算
第21問 オイラーの偉業を味わいながら
4章 確率も図形も甘くはない
第22問 受験参考書が間違えた問題
第23問 なんで象さんなの? 
第24問 コイントス問題に潜む罠
第25問 金重明先生のすばらしい解法
第26問 悲劇の女性数学者が描いた楕円
第27問 方程式より比でしょ! 
第28問 カエルの面を計算! 
第29問 和算おそるべし


金 重明[キム チュンミョン]
著・文・その他

内容説明

誰もが苦しめられた、にっくき入試数学。でも制限時間も自分の将来も気にせず向きあうと、出題者の遊び心、熱い数学愛から非情さまでが見えてきて、なんとも味わい深いのです。中学から大学までの入試問題から「入試数学ソムリエ」が選んだ29問、寝ころがって気楽にながめれば、きっと数学のおもしろさを再発見できます。

目次

1 楽しくいただく○○算(入試問題から愛を込めて―まずは挨拶として;カメが前足を引っこめると―鶴亀算 ほか)
2 スパイシーな整数たち(ローカルルールの押しつけ;平方根なんて習ってないのに ほか)
3 数の深淵をこってりと(世界一短い入試問題?;円周率と「ゆとり教育」 ほか)
4 確率も図形も甘くはない(受験参考書が間違えた問題;なんで象さんなの? ほか)

著者等紹介

金重明[キムチュンミョン]
1956年東京生まれ。おもに歴史作家、翻訳家として活躍する一方で、数学書も多数手がけている。1997年『算学武芸帳』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞、2006年『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』(新人物往来社)で歴史文学賞、2014年『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会賞出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

19
#感想歌 難問奇問数学嫌いを量産す視点変えれば楽しいものも2017/09/29

プラス3

2
やっぱり、tan1°は入ってるかw。東大のが多いなあ。でも伝説の98年の東大後期の数学問3も入れてほしかったです。2015/06/09

大熊真春(OKUMA Masaharu)

2
「前口上」に「紙と鉛筆を用意して、などと身構えることなく、寝っ転がって読んでも楽しめるようにと思って書いていった。」とあるが、私には無理。紙と鉛筆を使ってうんうんうなりながら、って感じ。かんたんではないです。2015/05/29

ちくわん

0
縦にも横にも幅が広いですが、著者の持って行き方が面白い。今、よく見ると再読すると新たな気づきがありそうな本です。

eve

0
面白かった。問題としてではなく楽しみとしての数学がいっぱい。あまり深くは立ち入らずに外から眺めて楽しむくらいがちょうどいいね。2015/09/14

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