ブルーバックス<br> 火薬のはなし―爆発の原理から身のまわりの火薬まで

電子版価格
¥1,078
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ブルーバックス
火薬のはなし―爆発の原理から身のまわりの火薬まで

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062578790
  • NDC分類 575.9
  • Cコード C0243

出版社内容情報

TNT火薬よりも、チョコチップクッキーの方がエネルギーが高い! では、爆発ってなんだろう? 火薬のサイエンスから花火まで。爆発と燃焼は、どう違うのか。
爆発の巨大なエネルギーの正体は?

小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM-Vロケットは、全段が固体ロケット推進薬で構成されていました。実は「爆発する物質」は、我々のまわりに無数にあります。意外なことに、火薬にとっ.ての絶対条件は、必要ない時は「絶対に爆発しないこと」なのです。
 燃焼、錆び、生命の代謝、爆発。これらのすべての現象に共通なのは「酸化」です。どれもが物質が酸素と結びつく酸化現象なのですが、大きな違いは、そのスピードにあります。
 火薬は、人類の文明を築いた原動力の一つであると当時に、大いなる不幸を人類にもたらしました。すべては、瞬間的に放出されるその膨大なエネルギーによります。
 本書は、火薬の化学的側面だけでなく、宇宙ロケットやエアバッグなどの実用的な利用から、打ち上げ花火と「玉屋」「鍵屋」のエピソードまで、火薬のすべてを分かりやすく解説します。

まえがき
第1章 火薬の原理
1-1 普通の化学物質と火薬の違い/1-2 化合火薬の原理/1-3 混合火薬の原理/1-4 化学反応からみた爆発の考察/1-5 火薬は燃料としては最強ではない!
第2章 サイエンスの視点で見た火薬
2-1 高エネルギー物質/2-2 高性能爆薬/2-3 起爆薬/2-4 熱発生剤――テルミット/2-5 ガス発生剤/2-6 耐熱爆薬/2-7 困りものの爆発物
第3章 実用化されている火薬
3-1 黒色火薬/3-2 ロケット推進薬//3-3 硝酸アンモニウムを使った爆薬/3-4 ダイナマイト
第4章 花火
4-1 花火の歴史/4-2 おもちゃ花火/4-3 打ち上げ花火/4-4 仕掛け花火/4-4 伝統花火/4-6 花火に使われる化学物質/4-7 花火のサイエンス/4-8 花火の安全
第5章 火薬のいろいろな使い方
5-1 着火・起爆装置/5-2 火薬を使った発破/5-3 ロケット・人工衛星/5-4 緊急時に使われる火工品/5-5 自動車用安全装置/5-6 金属を無理矢理くっつける?/5-7 ドカンと一発! ダイヤモンド合成/5-8 物理探査――月面で人工地震を起こす/5-9 大深度地下探索/5-10 医療への応用/5-11 遺棄・老朽化学兵器の無害化処理
第6章 国内の法令および国際的な取り決め
6-1 法令で定義する化学物質の危険有害性/6-2 法令はインターネットで検索できる/6-3 日本における火薬の定義/6-4 国際的な取り決め/


松永 猛裕[マツナガ タケヒロ]
著・文・その他

内容説明

小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM‐Vロケットは、全段が固体ロケット推進薬で構成されていました。実は「爆発する物質」は、我々のまわりに無数にある。意外なことに、火薬にとっての絶対条件は、必要ない時は「絶対に爆発しないこと」なのだ。火薬のサイエンスから、身のまわりの実用まで火薬のすべてを分かりやすく解説します。

目次

第1章 火薬の原理
第2章 サイエンスの視点で見た火薬
第3章 実用化されている火薬
第4章 花火
第5章 火薬のいろいろな使い方
第6章 国内の法令および国際的な取り決め

著者等紹介

松永猛裕[マツナガタケヒロ]
1960年、静岡県浜松市生まれ。東京大学工学部卒業。同大学院工学系研究科修了。工学博士。反応化学科(当時)の伝統ある火薬研究室で、爆発性物質の物性評価を行う。1988年、通商産業省工業技術院化学技術研究所に入所。改組後、現在は独立行政法人産業技術総合研究所安全科学研究部門に勤務。火薬および爆発性物質の安全研究に携わる、国内で数少ない専門家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

26
#感想歌 可燃物空気以外の酸素使い燃やす原理だ酸化反応 花火だろロケット発破エアバッグどかんと一発超高圧で2017/09/23

calaf

12
火薬と言えばTNTやダイナマイトなどの爆弾が真っ先に思い浮かぶものの、花火や発煙筒、エアバッグなどにも使われています。身近にあるようなないような、微妙なもの???それはそうと、爆発は空気がなくても起こるので、水の中でも起こる。つまり、花火は水の中でも続く!!!2014/09/30

文章で飯を食う

5
爆発と燃焼の違いとか良くわかった。しかし、炎色反応のところで、いきなり軌道が量子化されているから、この色しか出ない、と書かれていてびっくり!筆者の常識のレベル情け容赦無さ過ぎ。2014/09/27

asanosatonoko

4
タイトル通りの内容。様々な種類の火薬、火薬の仕組み、火薬に関する法律など火薬に関するあれやこれを網羅的に記してある。身近な火薬についてということでかなりのページ数を花火について割いてあり、著者のテンションも上がり気味なのが面白い。2015/02/05

3
化学的な話を期待して読み始めたが、歴史、文化、事故、法律などの話が多く、あまり満足できる本ではなかった。そのぶん読みやすい本だった。だが、夏の花火大会で、いい感じの雰囲気を理系トークでぶち壊せるぐらいの知識はつまってたと思う。2015/10/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8188444
  • ご注意事項