ブルーバックス
物理のアタマで考えよう!―素朴な疑問ほど奥が深い

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062578523
  • NDC分類 420.4
  • Cコード C0242

出版社内容情報

「水はどうして青いのか」「氷はなぜ滑りやすいのか」など、身近な事柄を物理で考えます。ヨーロッパ物理学会誌の好評連載を翻訳。ヨーロッパ各国の物理学会の連合体「ヨーロッパ物理学連合」の会誌に連載された珠玉のコラム集。「人間がエンジンなら何ワット?」という疑問から始まり、日常のさまざまな現象を物理のアタマで考えていきます。
たとえばクルマで前進するには抵抗に打ち勝たないといけませんが、その影響を計算してみると、時速100kmを越えたあたりから燃費が急激に悪くなることがわかります。あるいは、船旅は飛行機旅行よりエコな気がしますが、1席1kmあたりで計算するとクルーズ船の効率は飛行機より悪いこともわかります。高齢になると耳が遠くなりますが、その理由も物理で考えることができます。お風呂で歌を唄ったときに、カーテンを閉めていても声の音はほとんど減衰しません。その理由も説明できます。
そのほか、「サウナの石に水をかけるとなぜ熱くなるのか」「換気で部屋の温度はどれだけ変わるか」「日時計のずれはどれくらいか」「日没はなぜ美しいか」「雨粒は時速何kmで落ちていき、どのくらいの大きさになるのか」など、身の回りの現象を解き明かしていきます。あなたの「思い込み」や「直感」は、本当に正しいでしょうか?

1 人間がエンジンなら何ワット?
2 効率よく歩くにはどうしたらいい?
3 自転車は効率のいい乗り物か
4 クルマの運転は時速100km以下がいい理由
5 横風が吹く日のサイクリングはたいへん
6 自転車の「泥はね」のメカニズム
7 自転車で抵抗に打ち勝つ方法を究める
8 バイオ燃料の効率は悪い
9 電気自動車の充電時間はどれだけ必要か
10 飛行機はなぜ飛ぶか
11 船旅は飛行機旅行よりエコか
12 「空気抵抗ゼロ」の飛行船は見直される?
13 声のパワーはどのくらいか
14 高齢者の耳が高周波に弱い理由
15 風呂での美声をカーテンが妨げるか
16 サウナに1時間いるとどれだけ汗をかく?
17 サウナの石に水をかけるとなぜ暑くなる?
18 泡や風船を膨らませるときの不思議
19 室内の加温・加湿はどれだけ大変か
20 換気で部屋の温度はどれだけ変わる?
21 温水器の消費エネルギーは電灯何個分?
22 白熱電球は驚くほど低効率
23 風力発電の風車を効率よく配置する方法
24 電子レンジはおもしろい
25 写真のシャープさは撮影素子で決まる!
26 ロウソクの巧みなメカニズム
27 正確な時間を知るためのエネルギーとコスト
28 日時計のずれはどれくらい?
29 太陽光や風で体感気温はどう変わるか
30 太陽光で熱くなるのは「白」「黒」どちら?
31 日没はなぜ美しいか?
32 偏光現象を利用してきれいな写真を撮ろう 
33 雨粒は時速何kmか
34 海の水はなぜ青い?
35 氷と水の変化のしくみ
36 水中ではなぜボケて見えるのか
37 アヒルの航跡はなぜV形か


ジョー・ヘルマンス[ジョー ヘルマンス]
著・文・その他

ウィープケ・ドレンカン[ウィープケ ドレンカン]
著・文・その他

村岡 克紀[ムラオカ カツノリ]
解説/翻訳

内容説明

本書は、ヨーロッパ物理学連合の会誌『Europhysics News』に連載されたコラムの中から、人気の高かったテーマを厳選したものです。人間のパワーや、自転車の抵抗、飛行機が飛ぶ原理、日没が美しい理由、などなど、身近な現象を物理のアタマで考えてみると、さまざまなからくりが見えてきます。単純だけれど奥深い、物理の楽しさをお届けしましょう。

目次

人間がエンジンなら何ワット?
効率よく歩くにはどうしたらいい?
自転車は効率のいい乗り物か
クルマの運転は時速100km以下がいい理由
横風が吹く日のサイクリングはたいへん
自転車の「泥はね」のメカニズム
自転車で抗力に打ち勝つ方法を究める
バイオ燃料の効率は悪い?
電気自動車の充電時間はどれだけ必要か
飛行機はなぜ飛ぶ?〔ほか〕

著者等紹介

ヘルマンス,ジョー[ヘルマンス,ジョー] [Hermans,Jo]
オランダ・ライデン大学名誉教授。大学教育と研究のキャリアに加えて、一般向けに科学をわかりやすく伝える活動も継続。現在、『Europhysics News』の科学編集長。2010年には、ベアトリックス女王から「ナイト」の爵位を授与される

ドレンカン,ウィープケ[ドレンカン,ウィープケ] [Drenckhan,Wiebke]
フランス・パリ郊外にある固体物理学研究所の研究員。泡や乳剤のような柔らかい物質の物理的性質について研究。余暇に科学的なイラストや漫画を描く

村岡克紀[ムラオカカツノリ]
九州大学名誉教授、工学博士。1940年宮崎県生まれ。1963年九州大学工学部卒業。九州大学教授、中部大学教授などを歴任。専門はプラズマ理工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

14
ヨーロッパの物理学会誌"Europhysics News"に2003年から2011年まで連載されていたコラムをまとめたもの。知っていた事、知らなかった事、勘違いしていた事、いろいろあって面白く楽しめ、またためにもなった気がする...2014/07/08

nagata

2
品のいい物理のエッセイとはこういうものか。数式で埋め尽くされている訳でもなく(別にきちんとまとめてあるのも親切)、題材のほとんどは日常で体験するものばかり。でも、そこに組み込まれたとしかいいようのない様々な物理学の視点は、ただうなずくばかり。ただ、そこかしこに現代の効率主義のようなものが横たわっているようにも思えた。2019/10/31

えぬ

1
面白い。そうなんだ!ってのが多いけど、物理を学んだことない自分にはほとんどの式を理解するには至らなかったなー2015/07/27

ごいんきょ

1
暮らしの中でよく見かける現象をこうやって物理学的に考えるのも面白いです。 中には今まで勘違いしていた現象もありました。2014/06/13

たぬき

1
ちょっと 緩すぎた 文系ようなんだろうなぁ 最近 BLUEBACKS 文系向けシフトしていないか?2014/04/01

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