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出版社内容情報
塚崎 朝子[ツカサキ アサコ]
著・文・その他
内容説明
新しい薬を創る「創薬」。日本人は世界に誇れる薬をいくつも送り出しているが、その事実や、開発までの舞台裏は、あまり知られていない。スタチン、エイズ治療薬、アルツハイマー病治療薬、がんの薬、免疫抑制薬、抗体医薬など、日本人研究者による、画期的な創薬は数多い。その開発までの苦闘と、創意工夫の物語。
目次
第1章 「殿堂入り」した創薬
第2章 化学合成と天然由来
第3章 死病と向き合って
第4章 難病に光を
第5章 生活習慣病に克つ
第6章 情報伝達タンパク質を薬に
第7章 分子を狙い撃つ抗体医薬へ
終章 日本人と創薬
解説 薬のできるまで
著者等紹介
塚崎朝子[ツカサキアサコ]
ジャーナリスト。読売新聞記者を経て、医学・医療、科学・技術分野を中心に執筆多数。神奈川県立保健福祉大学非常勤講師。国際基督教大学教養学部理学科卒業、筑波大学大学院経営・政策科学研究科修士課程修了、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科修士課程修了。専門は医療政策学、医療管理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
60
再読。「人のために役立ちたい(≒救いたい)」という利他的な強い信念がないとこの仕事における“成功”はないということが強く感じられました。ガンバレ、創薬科学者たち!当方もガンバル。2017/03/12
きみたけ
58
著者は、医学・医療、科学・技術分野を中心に執筆活動中のジャーナリスト塚崎朝子氏。世界に誇れる画期的な新薬を多く送り出している日本人研究者たちの紹介と、開発までの舞台裏エピソードや創意工夫のウラ話などをまとめた一冊。エイズウイルスの増殖を抑える治療薬、アルツハイマー病の進行を遅らせる治療薬、がん細胞の分裂増殖を抑える薬、免疫抑制薬、抗体医薬など、日本人研究者が創薬した薬は結構多いようです。胃酸を抑える「がスター」とか、お世話になった身近な薬もあって興味深かったです。2024/07/10
ehirano1
53
「新薬誕生(RLシュック)」よりも身近に感じられる分(舞台が本邦だから?)、リアリティーが増します。業界はファイザーやメルクのようなメガファーマばっかりを見るのではなく、先人が創ってきたMade in Japanをもっと大切にしてほしいと思いました。2015/01/18
たまきら
47
2013年出版とそこまで昔ではないはずなのに、アリセプトをはじめ「古く」感じる薬が多いことに自分でも驚いてしまいました。でも、だからこそ、創薬への情熱や歴史を学べた気がしてとても興味深かったです。個人的には終章にある創薬のあけぼの、の文は最初に読みたかったかな…。けれども認知症の薬を研究し続けているエーザイをはじめ、地道な研究と携わる人々の力強いメッセージを頼もしく思いました。もっともっと脚光を浴びていい分野です。2024/11/01
calaf
23
このブルーバックスのシリーズとか、岩波科学ライブラリーのシリーズとかで、日本人の開発した薬がある事は知っていたけど、並べてみると思っていた以上にいろいろあるのですねぇ...2013/12/31