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出版社内容情報
示野 信一[シメノ ノブカズ]
著・文・その他
内容説明
人類がなにかを数えた時、「数」が誕生した。そして、足し算、引き算、掛け算、割り算と計算が広がるとともに、自然数、整数、有理数、無理数と、「数」も広がってきた。さらに3次方程式を解くために考え出された数が、自乗するとマイナスになる想像上の数「虚数」であり、究極の数「複素数」だ。では、なぜ複素数は究極の数なのか?それは、「この先どんな計算や方程式が出てきても、これ以上、数を増やす必要がない」ということをガウスが証明したからだった。
目次
第1章 数の広がり
第2章 複素数の四則演算
第3章 複素数の幾何学
第4章 複素数と方程式
第5章 べき乗からオイラーの公式へ
第6章 複素数の応用
著者等紹介
示野信一[シメノノブカズ]
1964年石川県金沢市生まれ。東京大学理学部数学科卒業、東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了、博士(数理科学)。東京都立大学助手、岡山理科大学准教授を経て、関西学院大学理工学部数理科学科教授。専門は、リー群の表現論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
23
#感想歌 代数学三次方程式の解実数4に到達するまで 複素数三角関数表現と指数関数表現電気 http://bit.ly/43v66wF2017/09/27
calaf
17
確かに、複素指数関数は非常に便利。ごちゃごちゃと三角関数を使うよりも、見通し良く一挙に示せますから!それにしても、無限級数の扱いが大雑把だなぁ...まぁ、この本のテーマはそこにはないからそれで良いといえば良いのだけど...2012/11/27
P.N.平日友
12
複素数って結局なんだっけという状態で読んでいった。演算の基礎から虚数を定義(または発見)した経緯、座標上(ガウス平面)でのふるまい、オイラーの公式、等式の導入という流れで進む。このような定義のストーリーで語られると、つまみ食いのような知識になってると自覚させられるし、理解が浅いと思い知らされる。初めの章は基礎中の基礎で読み進めるのがつらい(数学やる人はそんなことないのかも)けど、ド▪モアブルの定理、オイラーの公式のさまざま導出あたりまでくると楽しく読めた。2020/01/29
J
8
★★★☆☆ 昔習ったものを思い出したくて読んで見た。最後の方は斜め読みになってしまったが、何となくわかったような気にはさせてもらえた。数学は積み重ね。それにしても高校でこんなところまで学んで、さらに大学で積み重ねたのかなぁ。その後、全く使う事はなく、すっかり忘れてしまった。高校生あたりからもう一度積み上げをやり直してみたい気もする。いつの日か…2023/05/20
Ken-Ken
6
複素数というのは代数と幾何を合体させたような概念であり、人間が直感で捉えるのはかなり難しそうだ。複素数を三角関数で表現できるのは興味深かった。文系サラリーマンには深い意味は分からなかったが、数的言語で思考できる人々にはどんな光景が見えているのやら。期末決算が落ち着いたらじっくりと向き合ってみたい。2017/04/01