- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 講談社ブルーバックス
出版社内容情報
2つのキーワードでゲーム理論の本質がわかる! ケーキを兄弟で仲よく分ける方法から最先端の量子ゲームまで、やさしくて深い入門書やさしいようで、実はけっこうややこしいゲーム理論。その上澄みだけを抜き出して、ビジネスに役立てよう!という本はたくさんありますが、それではゲーム理論の本当の面白さ、深さを味わうことにはなりません。
人間が本来持っている理不尽さ、ずるさ、弱さ、そんな人間がつくる社会のさまざまな問題点をありのまま見つめて、モデル化していくことにゲーム理論の真骨頂があります。それらの問題を根絶しようと無理をするのではなく、問題と共存しながら、それらのリスクを抑えるためのルールをどうつくるかに知恵をしぼるのが、ゲーム理論という学問なのです。
ナッシュ均衡とパレート効率性のジレンマ、それを克服するためのメカニズム・デザイン、さらに理想のルール設計は不可能であることを示唆する不可能性定理。豊富な実例とともにこれらの言葉を理解し、本当に社会や人間とかかわりあえるゲーム理論を身につけてほしい。そんな著者の真摯な思いがほとばしる一冊です。
第1章 ナッシュ均衡とパレート効率性
第2章 混合戦略とナッシュ均衡
第3章 協調問題
第4章 知識と情報の問題
第5章 メカニズム・デザイン論
第6章 不可能性定理
第7章 量子ゲーム
川越 敏司[カワゴエ トシジ]
著・文・その他
内容説明
経済学の分析道具として発展したゲーム理論は生きるための多くの知恵も与えてくれる。「利己的な人」を想定したナッシュ均衡と、「全員の利益」を最大化するパレート効率性が一致しないジレンマ。その解決のために考えられるさまざまなメカニズム・デザインと、理想のルール設計は不可能であるとする不可能性定理―人間社会の限界をも示唆するゲーム理論を学んで、したたかに生きよう。
目次
第1章 ナッシュ均衡とパレート効率性
第2章 混合戦略とナッシュ均衡
第3章 協調問題
第4章 知識と情報の問題
第5章 メカニズム・デザイン論
第6章 不可能性定理
第7章 量子ゲーム
著者等紹介
川越敏司[カワゴエトシジ]
公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科准教授。博士(経済学)。1970年和歌山県和歌山市生まれ。1993年福島大学経済学部卒業。1995年大阪市立大学大学院経済学研究科前期博士課程修了。埼玉大学経済学部社会環境設計学科助手を経て、2006年より現職。専門分野はゲーム理論・実験経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そふぃあ
Kent Kaseda
すくすく
手押し戦車
Pustota