ブルーバックス<br> 図解 台風の科学―発生・発達のしくみから地球温暖化の影響まで

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ブルーバックス
図解 台風の科学―発生・発達のしくみから地球温暖化の影響まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062577786
  • NDC分類 451.5
  • Cコード C0244

出版社内容情報

ひとたび上陸すれば甚大な被害をもたらす台風。その発生から発達・消滅までの一生を追いながら、驚くべきメカニズムを解き明かします

ひとたび上陸すれば甚大な被害をもたらす台風。その発生から発達・消滅までの一生を追いながら、驚くべきメカニズムを解き明かします

内容説明

直径2000キロメートルの渦巻き台風のすべてがわかる!1年に平均26個発生し、たった1個で日本の年間発電電力量に匹敵するエネルギーを持つ台風。この巨大な大気現象を生み出す驚異のメカニズムを解き明かし、台風予報の最前線から地球温暖化の影響まで迫ります。

目次

第1章 台風の基本―名前、階級、ライフサイクル
第2章 台風はなぜ渦を巻くのか―台風の構造
第3章 台風はいつどこで生まれるのか―発生のメカニズム
第4章 台風はどうして発達するのか
第5章 台風はなぜ移動するのか
第6章 なぜ台風の片側で雨風が強まるのか―台風の非対称性
第7章 台風観測の最前線
第8章 台風の予報はどのように行われるのか
第9章 台風災害
第10章 地球温暖化で台風はどうなる

著者等紹介

上野充[ウエノミツル]
1951年鹿児島県生まれ。九州大学大学院修士課程修了。理学博士。気象庁数値予報課在籍時に台風進路予報モデルの開発に従事。気象研究所台風研究部では研究室長や部長を歴任し、台風初期値の改良や、台風移動、台風の非対称構造生成に関わる研究に取り組む

山口宗彦[ヤマグチムネヒコ]
1978年群馬県生まれ。気象大学校卒業後、気象庁予報部数値予報課に在籍。その後、米国マイアミ大学気象・海洋学部への留学を経て、現在気象研究所台風研究部に在籍。理学博士。数値予報課在籍時、気象庁台風アンサンブル予報システムの開発に従事。専門分野は、台風の移動、アンサンブル予報、最適観測法など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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へくとぱすかる

36
ブルーバックスとしては、「暴風・台風びっくり小事典」(1992)以来の台風本かも。台風のメカニズム中心だが、年代的に21世紀の例も書かれていて、台風について最新情報や研究成果を読める。台風が多く来る国のわりに、日本の台風に関連した本の種類は少なめであり、古い新書や文庫だと1950年代の発行。防災という視点から考えれば、つねに新しい情報を知っておくべきだろう。2016/09/09

calaf

13
少し考えてみれば当然のことながら、台風って三次元的な空気や水(言い換えれば、熱あるいはエネルギー)の移動なんだなぁと、再認識しました。よく見る天気図は二次元的なものだけど、実際には三次元的な出来事なんだよなぁと。2012/08/21

手押し戦車

11
台風は積乱雲が発生する赤道近くの海洋上で発生し暖かい海面から水蒸気が保有する潜熱をエネルギーとして渦巻き状になり発達から最盛期にかけ台風の中心にアイウォールができ上昇気流を伴う背の高い降水雲が出来きそと側にスパイラルレインバンドの螺旋状の降雨雲が形成される。コリオリ力により地球の回転軌道の影響で南半球は時計回り北半球は反時計回り中心に眼が出来るのは半径の小さい所に風が速い速度で回転し遠心力が風速の二乗に比例し中心から距離は反比例する。積乱雲が上にストレッチされるとハリケーンが起きる。変化を機会に捉える2014/08/12

文章で飯を食う

8
台風シーズンなので、再読。難しいね。まだわかっていないことも多いのだなー。2014/10/06

🍭

7
台風をフィーチャーした一冊。気象学入門とあわせて読んで、天候の現象は連続した物理的現象の成すものという認識が強まった。『新しい高校物理の教科』を読む理由が増えた。台風発生の詳しいメカニズムは第一版2012年時点ではわかっていないらしい。細やかな現象が大きな現象を引き起こすというのがわかっただけでも収穫だと思う。結局、分科したところでどの分野もマスクする部分が増えていくのだから科学系の単元を分科にする意義は薄く感じる……というか、やっぱり基礎をおさえていかないと実際の現象について理解するのは無理。2023/11/02

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