ブルーバックス<br> 魚の行動習性を利用する釣り入門―科学が明かした「水面下の生態」のすべて

個数:
電子版価格
¥968
  • 電書あり

ブルーバックス
魚の行動習性を利用する釣り入門―科学が明かした「水面下の生態」のすべて

  • ウェブストアに6冊在庫がございます。(2024年04月20日 00時41分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062577250
  • NDC分類 787.1
  • Cコード C0245

出版社内容情報

魚は釣りの仕掛けが見えるか? ルアーの色を変える意味はあるのか? 魚はどこに集まりやすいのか? 釣れやすい魚はいるのか?魚を釣るための基本は「魚のいる場所」で「魚の食欲がある時」に釣り糸を垂らすこと。そのためには魚の行動習性や水の動き、餌生物の動向を知っていなければなりません。こうしたことを科学的に検証し整理した本はこれまでほとんどありませんでした。魚の行動習性の研究は容易ではなく、よくわからないことが多かったからです。

 本書の著者の川村軍蔵氏は鹿児島大学水産学部で永く教授を勤められましたが、決して「釣り名人」ではありません。しかし、釣りが得意でないからこそ魚や釣り場の環境のことをもっと知りたいと考え、魚の行動習性の研究に打ち込んできました。その研究成果を広く釣り人に活かして欲しいと書き下ろしたのが本書あり、著者の「釣り」に関する研究の集大成なのです。

 本書では、まず魚の生態を紹介します。人間が見分けることが難しいようなナイロン糸を識別できる視力、ルアーの形や色の違いを見分ける形状識別能力、さらに人間には見ることのできない紫外線を感じることができるといった知られざる魚の生態に迫ります。

 次に、餌について。最も成功度が高いとされる活き餌も釣り針への掛け方によって釣果が違います。研究では、餌が元気で動きが変則的になるように掛けると釣れやすくなることが明らかになりつつあります。釣り餌の「色」にも魚によって好みがあり、メジナやクロダイは黄色い餌で釣果が上がることが実験で示されています。

 ポイントも重要です。防波堤の潮境が良いポイントであることは知られていますが、それは餌生物が集積する場所だからです。また防波堤の色は白よりも青のほうが、魚が集まりやすいようです。人工漁礁で釣りをする場合は、魚はその潮上に分布する傾向があるため、その真上よりも潮上がポイントになります。

 最近の釣り具の研究では、J型釣り針よりもC型釣り針のほうが優秀であることがわかってきました。驚いたことに、釣り針の磁気の強さも釣果に影響するようです。

 いかがでしょうか。釣りの成果は運の巡り合わせばかりではなく、科学的知識も役立つのです。知識ですぐ釣りがうまくなるわけではありませんが、本書を読めば知識が釣り人の知恵と技を研鑽する一助になること間違いなしです。

1章 魚を知る
2章 撒き餌を科学する
3章 釣り餌を科学する
4章 ルアーを科学する
5章 釣りのポイントとタイミング
6章 釣りにくい魚と釣りやすい魚
7章 釣り具と仕掛け
8章 釣り場の水環境
9章 釣りのルールと釣り場の保全


川村 軍蔵[カワムラ グンゾウ]
著・文・その他

内容説明

魚は釣りの仕掛けが見えるか?ルアーの色を変える意味はあるのか?魚はどこに集まりやすいのか?魚はどんな餌を好むのか?釣れやすい魚、釣れにくい魚はいるのか?釣り糸は細い方が本当にいいのか?など、釣り人を悩ます疑問に答えていく。プロの漁師も用いる研究成果を、釣り人向けに解説した、画期的な釣り入門書。

目次

1章 魚を知る
2章 撒き餌を科学する
3章 釣り餌を科学する
4章 ルアーを科学する
5章 釣りのポイントとタイミング
6章 釣りにくい魚と釣りやすい魚
7章 釣り具と仕掛け
8章 釣り場の水環境
9章 釣りのルールと釣り場の保全

著者等紹介

川村軍蔵[カワムラグンゾウ]
1944年北海道生まれ、鹿児島大学名誉教授、マレーシア・サバ大学ボルネオ海洋研究所訪問研究員。水産学博士。北海道大学水産学部卒、同大学院水産学研究科修了、鹿児島大学水産学部助手、助教授を経て1991年より教授。2010年退職し、現職。研究分野は魚類の行動生理学と感覚生理学。1981年日本水産学会賞(奨励賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッちゃま

16
魚の行動習性を基に…学者が提案する釣り本。釣り入門なんてタイトルだと初心者が手に取りそうなタイトルですが全くの初心者が読むとチンプンカンプンな内容が多いかと。中級者(自称も含む)以上が読むと「ふ〜ん、なるほど」と楽しめます。それじゃ本書を読めば格段に釣りの腕前が上がるか?と問われれば一概には言えないかと思います。釣りしてて一番興奮する瞬間は狙った魚を釣り上げた時やと思います。ですが釣り本来の楽しみとは、その狙った魚を釣り上げるまでの過程でもあります。本書はその過程を広げ深め手助けして…くれそうな内容です♪2020/09/26

Toshi

13
タイトルに「釣り入門」とあるが、それなりに釣りをやっている人が科学的に納得するための本。ルアーでもタイラバでも、自分では釣れると思っている赤金が、「魚の目は赤い色に感度がいい」と書かれていると妙に嬉しい一方で、魚は側線で餌を感知しているのではないと言われると、「じゃあバイブ系ルアーってなに?」とがっかり。釣り人が全国に放流してしまったブラックバスや撒き餌による汚染など、釣りがもたらす環境問題にも触れているが、この問題はもっと声高に訴えても良いのでは。2021/05/04

フジ

9
これが入門の内容なのかよと思いつつ、読み物として面白い。自分が思っていた釣りと違っていた。一般の釣り人の方々はここまで考えてやってるんだなー。釣り竿持って川に行きたくなったわ。2015/11/13

うまかぼー

8
イギリスのことわざに、一生幸せでいたかったら釣りを覚えなさいというものがある。科学的だけどあまり参考にならなかった。これから釣りをやってみたい人はサラッと読むといいと思う。2014/07/25

shigoro

7
釣り人口って1000万人も居るんだな…ちょっとビックリだわ。ド素人でほとんどやったことのない小生にとっては、どれも未知の話だった。釣りそのものよりも魚の生態についての方が興味を持った。魚からは仕掛けも釣り人も見えるし、形状認識能力もあるが、水の中でエネルギーを使うので、消化が早く、本能でエサに食い付いているのかな?。科学と人知を賭けた、人と魚との真剣勝負だな。 2012/05/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3111258
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。