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出版社内容情報
宮本 昌幸[ミヤモト マサユキ]
著・文・その他/編集
内容説明
絶対安全運転でなければならない、できるだけ快適な乗り心地にしたい、省エネへのあくなき工夫。そのために開発された驚きの装置、素材、システム。通勤客は知らない「そこまでやるか!?」なメカ。
目次
第1章 頑丈な台車の構造
第2章 走りを支える台車のメカニズム
第3章 軽くて丈夫な車体の製造
第4章 大きく明るいドアと窓の仕掛け
第5章 電車の中の電気の流れ
第6章 パワフルなモータの原理
第7章 巧妙なモータ制御法
第8章 強力なブレーキの仕組み
第9章 絶対安全に止めるシステム
第10章 徹底して安全を守る装置
第11章 至れり尽せりのサービス設備
著者等紹介
宮本昌幸[ミヤモトマサユキ]
明星大学理工学部機械システム工学科教授。工学博士。日本機械学会フェロー。1942年生まれ。1970年、東京大学大学院博士課程(産業機械工学専攻)修了。同年、日本国有鉄道・鉄道技術研究所(現・財団法人鉄道総合技術研究所)に入所。車両運動研究室室長、車両研究部部長などを歴任し、1997年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュンスケ
7
電車というのいろんな技術が結集されて作られているんだなと、つくづく思った。時代とともに電車の仕組みも世代交代していく。ブレーキや力行の機構も、ざっくり言うとアナログからデジタルに移り変わる。もちろんその方がより安全で機能的なんだけど、昔のアナログな感じを懐かしみ、残してほしいという人の気持ちもすごくわかる。内容はかなり専門的で、わかりそうな所はちゃんと読んだものの、また読み返したい。2015/09/20
calaf
6
言われてみれば...という事がいろいろ発見できる本でした。あのつり手、体重百キロの人がぶら下がっても大丈夫なのか...新幹線の線路上(脇)には、信号はないのか...2011/10/19
Ryueno
2
全部完璧に理解するためには理系の知識が相応に求められるだろうが、難しいなりに面白く読めた。それにしても、保安装置のあたりの話を読むと、運行間隔を詰めるための技術がいかに進歩しているかに驚かされる。D-ATCが形式ごとの性能の違いまで考慮してブレーキパターンが生成されるとなると、これからはどこを発展させて行けばいいのやら。技術屋さんには頭が上がりませんね。2014/01/27
あすたりすく @本の虫
2
普段、よく使う電車もなかなか奥の深い代物だと感じました。次から鉄道雨を利用するとき、電車への見方が変わりますね。2013/06/12
ななみ
2
どうして世の中にこれほど鉄道マニアが多いのか、その理由の一端を垣間見られる本。奥が深いというか何というか、電車のみならずその構成部品 - 例えばモーターなど - のメカニズムまで踏み込んで解説していて、そりゃこんだけこだわればマニアが何人いても語り尽くせんわなあ。電車に限らず、インフラの構築・維持管理にどれほど高度な技術が注ぎ込まれているのかよくわかり、世の中をほんとに支えているのは何なのかが理解できるような気がする。2013/09/09