ブルーバックス
パソコンは日本語をどう変えたか―日本語処理の技術史

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062576109
  • NDC分類 007.63
  • Cコード C0255

出版社内容情報

「現在の日本語」を作ったのはコンピューター技術者たちだった! 日本語処理技術の進歩と、言葉への影響を追う。

内容説明

「かな漢字変換」に代表される、日本語処理システム。パソコン、ワープロ、携帯電話などの日本語処理システムは、どう開発され、言語そのものにどんな影響を及ぼしたのか。開発に携わった技術者たちの証言を拾い集め、日本語処理システムの発展を描いていく。後世に伝える貴重な技術史の集大成。『YOMIURI PC』創刊10周年記念の大型連載が、大幅加筆で新書化。

目次

第1章 「漢字」がコンピューターに登場した日
第2章 国産機種で広まった日本語処理
第3章 ワープロ専用機と「かな漢字変換」の進化
第4章 DOS/Vが夢見た「世界標準」
第5章 「工業規格」が使用漢字を決めた
第6章 「ケータイ文字入力」が日本語表現を変えた
第7章 フォント制作技術の最前線
第8章 大規模文字セット―深遠なる漢字の世界
第9章 漢字新時代―JIS2004の静かなる船出
第10章 パソコンは「日本語力」を低下させたか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

69
2007年に雑誌連載、加筆・修正されまとめられた本。日本語処理の技術史というサブタイトル。「かな漢字変換」に代表される日本語処理システムが開発された背景、国産機種で広まった日本語処理、ワープロ専用機のこと、DOS/V機についてなどが紹介されている。今は何気なく使っているパソコンやスマホの日本語入力も開発当時は莫大なコストがかかったことを改めて知った。しかしもうすこしその歴史を順に詳しく知りたかった。ワープロ専用機今も再発を願う声があるようだ。あの頃に作ったデータ、フロッピーごと廃棄したなあ・・図書館本2017/01/15

kaizen@名古屋de朝活読書会

26
#感想歌 KTISから文字鏡フォントまで網羅日本語底辺ていねいに描く やるのなら参考文献文字鏡をかかげておいて大事なことだ 2017/09/10

nbhd

16
大げさに言えば「ルポ 世紀末の日本語」といったところだろうか。けっこうおもしろかった。作家の円城塔が、どこかで「文学は、所詮、文字コードの上で踊っているに過ぎない」みたいなことを言ったのを記憶に留めていて、読んでみた。世紀末の日本語は、物理的に「書く」ものから「打つ」ものになったことが迫真の経済ルポっぽくまとめられている本だ。キーボード、プリンタ、文字コード、ワープロ、漢字かな変換、予測変換、絵文字、フォント、JIS規格などなど、世紀末の日本語はさまざまな荒波に揉まれに揉まれていたことを知り得た。2023/08/22

文章で飯を食う

6
久しぶりに再読。すごい、古さを感じた。この業界の進歩の速さよ。テーマとしては面白いので、誰か新しい視点で最新の状況を書いてくれないか。2015/09/16

Hiroki Nishizumi

3
発行から十年も経っていないのに、内容が古過ぎる。江戸時代なのかよって印象を受けるほど、PC環境の変化が速く激しいということか‥‥2017/09/19

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