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ブルーバックス
花はふしぎ―なぜ自然界に青いバラは存在しないのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062576079
  • NDC分類 471.3
  • Cコード C0240

出版社内容情報

判型:新書判
頁数:224p
造本・体裁:仮製・薄表紙・カバー

なぜ自然界に青いバラは存在しないのか? 

地球上には約25万種が存在し、驚くべき多様性を持っている「花」。色の発現や開花のしくみ、環境への適応戦略など、知られざる花のふしぎと魅力に迫ります。

内容説明

花といえばその美しさだけが語られがちだが、じつは、植物の生存と繁殖を担う「生殖器官」なのだ。訪花動物による効率のよい受粉のために、大きな役割を果たしているのが花の「色」である。近年、化学的な分析により明らかになってきたさまざまな花の色発現のしくみとは?また、開花のしくみ、さまざまな環境への適応戦略など、知られざる花のふしぎと魅力を解き明かす。

目次

第1章 花の多様性(花とは何か;なぜ地球上にはいろいろな花が存在するのか ほか)
第2章 花の色のふしぎ(なぜ花は色を持つようになったか;花の色の二大色素、アントシアニンとカロテノイド ほか)
第3章 開花のふしぎ(植物が花を咲かせる意味;花が咲くまでの道のり ほか)
第4章 花たちの環境への適応戦略(なぜ植物は陸に上がることができたのか;熱帯への適応 ほか)
第5章 人類によって作られた花たち(「ないものねだり」によって作られた花たち;品種改良のしくみ ほか)

著者等紹介

岩科司[イワシナツカサ]
1952年山梨県生まれ。玉川大学農学部卒。東京教育大学大学院、東京農業大学大学院修了。農学博士。現在、国立科学博物館植物研究部多様性解析・保全グループ長。同筑波実験植物園研究員のほか、東京農工大学大学院連合農学研究科教授、茨城大学農学部連携大学院教授もつとめる。日本高山植物保護協会理事、日本花菖蒲協会顧問。植物、とくに花の色の発現や紫外線防御のしくみを専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
私は植物が好きで果樹や花などの手入れをよくします。青いバラなどについての話がありますが、わたしも昔ヒマラヤの青いケシを栽培したのですが日本の夏はだめでした。植物についての理論的な本で私には結構生化学的な部分はむつかしいものの世話の仕方などで参考になることも多々ありました。2019/02/13

さきん

38
有機化学の話が濃厚なので、読むのに時間がかかってしまった。著者は花の色を担う成分を分析する専門家。アントシアニンなど従来は、栄養学的観点から聞くことが多い成分について、色としての役割が解説されている。アントシアニンは赤、紫系、アントシアニンをつくれない植物はベタレイン、アントラキノンで代用。黄色系はカロテノイド。白く見えるのもほとんどがカロテノイドが入っていて、紫外線クラスで黄色く見える。青色はアントシアニン、有機酸に金属元素が付加した時に発色する。わかりやすく、また読み返したい。2019/02/01

おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減

5
本の帯に書かれている、「世界中の花の色のほとんどは、アントシアニンとカロテノイドの2つだけでできている!」の通り、花の色についてその色素成分についての説明がおよそ半分を占める。なぜ花には色があるのか?どうやって色が発現するのか?など。残りの章では、開花のしくみや、様々な環境に生きる植物の花について解説している。タイトル通りあくまで、花がメインなので、植物の生態全般についての詳しい説明はないので、それを知ってから読む方が楽しめそう。2016/07/31

竜王五代の人

3
半分は花の(特に色の)話だけど、第四章は少し花から外れて種子植物の特殊環境への適応の話になるのが、興味深かったとはいえ花というテーマから少し離れていて残念。巻頭カラー写真は綺麗で、ここでもヒマラヤ探検記の話が出る(「秘境ガネッシュヒマールの植物」とのつながりは?)。アントシアニンとカロテノイドの植物二大色素の特徴(細胞内での在りかが違うので共存すると色が濁るという話は面白い)、その他の色素や補助色素・金属など色の話が最大の売りでそこがよくできていたと思う。2022/09/30

phmchb

3
『植物はなぜ5000年も生きるのか』の次に読み終わりました。//メルカリで購入し、2021年6月16日再読。

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